木公が木公を入手

石川県白山市にある彩霞堂に、「木公(もっこう)」という名の和菓子があるという情報を得た。

当方のハンドルネームと同じ名を有する菓子は当然チェックする必要がある。
過去には、島根県松江市にある清松庵 たちばなに「栗むし木公」という蒸し羊羹があると知れば、現地に買いに行った当方である。当然、石川県の店にも訪問する義理がある。
そんなわけで、出向いてきた。


彩霞堂(さいかどう)があるのは現・白山市だが、以前は松任市という自治体だったそうだ。
名前にある通り、市の木が松だったという。それで、松の名にちなんで「木公」という菓子を作ったと店主が教えてくれた。

包装にきちんと「木公」と記してある。縦書きなので僕のハンドルネームとは雰囲気が違うが、誤差の範囲だろう。

中身は、砂糖と寒天と胡桃を材料とした菓子。
砂糖がたっぷり入っているのでずいぶんと甘い菓子だが、しつこい甘さではなく、上品な味わい。胡桃の歯ごたえも良いアクセント。
店主の談によれば、外観は松の表皮をイメージしていると言う。なるほど、いい感じ。

一見の客だったせいか、最初、店主は僕のことを怪しい目で見て「観光でいらっしゃったんですか?」などと探りを入れてきた。
軽くムッと来たけれど、敵対してもいいことはないので、正直に自分のハンドルネームが木公なので同じ名前の菓子を買いに来たと打ち明けた。

すると店主も心をひらいてくれて、面白い話を教えてくれた。
ある日、店のある石川県とは縁もゆかりもない某地方の電力会社から、大量に通信販売の注文が入ったという。
やはり店主は訝しんで、なぜ自分の店に注文をしたのか訪ねたという。

すると、注文主である電力会社はこんな話をしたという。
原子力発電所の再稼働を記念して、菓子を購入することになったという。その時、「再稼働(さいかどう)」の駄洒落で彩霞堂(さいかどう)に白羽の矢を立てたという。
本記事では、原発の是非について議論することは本懐ではないので、僕も原発の是非については思うところはあるが割愛する。割愛するが、このエピソードは面白いと思い、ここに記しておく所存。

さて、原発はさておき、ここの木公はマジ美味い。ちょ~おすすめ。
石川県に用事のある人は、ぜひ立ち寄るべきだと思います。アクセスは、金沢駅からJRで3駅(10分)の松任駅から徒歩で10分弱。
通販もやってるみたいだけれど。

10年ぶりに情報を得た: 神戸→大阪の酔っ払い歌

10年くらい前、教えてエラい人: 神戸→大阪の酔っ払い歌という記事を書いた。

昔、どこかで、神戸から大阪への鉄道の駅(たしか、国鉄だったと思う)を語呂合わせにしたものを読んだ。
詳細はすっかり忘れてしまったが、神戸からぐいぐいと酒を飲み始めて、大阪に着く頃にはすっかりぐでんぐでんになっているという内容のものだったように思う。

先日、数年ぶりにこのことを思い出して、「神戸 梅田 酒」みたいなキーワードで検索してみたら、国会図書館が整備しているレファレンス事例に情報が見つかった。

資料『車掌真乗務手帳』
P37ー38「東海道オモシロ駅名案内』に、歌詞ではないが「オモシロ駅名遊び」として質問にあるような内容が紹介されている。著者がひと昔前の落語か漫才のネタで聞いたものを記憶を頼りに綴ったものとある。元ネタは不明。

参照先として挙げられている坂本衛『車掌 真 乗務手帳』はすでに絶版になっていたが、幸いにもamazonのマーケットプレイス経由で入手できた。
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グランフロント大阪のキルフェボンで異性を落としたり落とされたりする社会心理学的ハック

某かわいこちゃん女子院生ちゃんから、「キルフェボンのグランフロント大阪店でタルト食べながら、お話を聞かせてください」というデート(デート?デートなのか!?)のお誘いを受けたわけで。
2-3回くらいしか会ったことのない院生さんなわけだけれど、当方好みの色白ベビーフェイスちゃんだし、なかなか聡明な学生さんだということも知っていたので、ノコノコ出かけて行ったわけです。
モテ期キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!とか思うと嬉しいし。

指定のあったキルフェボンという店は、存在は知っていたし、女子に大人気だということも知っていたけれど、僕は行ったことがなかった。
グランフロント大阪店の前を何度か通りがかったことはあった。いつ見ても長い行列ができていて、僕には縁のない店だと思っていたフシもある。
しかし、いい機会なのでホイホイと出かけて行ったわけです。

詳しくは公式サイトを見てもらえば良いわけだけれど、簡単に説明すると、JR大阪駅から直結のグランフロント大阪に店がある。グランフロント大阪は北館と南館の2棟からなり、2階の連絡通路で両棟が接続されている。キルフェボンは南館の2階に店舗があるのだが、ちょうど連絡通路の付け根に位置している。

なお、連絡通路と建物の間にはドアや壁の仕切りが無いので、外気がそのまま流れ込んでくる。気をつけたい。
今日から3月になったわけだけれど、風はまだまだ冷たかった。僕はダウンジャケットを着込んで行ったわけだけれど、外を歩くにはちょうど良かった。

某かわいこちゃん女子院生ちゃんとは14時に店の前で待ち合わせの約束だった。僕は5分くらい前に到着して行列の様子を確認していたのだが、最後尾に「60分待ち」という看板が出ていた。やれやれ。
行列は店の外の通路部分をテープパーティション(支柱の中に巻取り式のテープが入っていて、そこから引っ張り出して他の支柱に繋げるやつ。行列制御用によくあるやつ)で区切り、2列で整然と並ぶように整備されていた。他の一般客の往来を邪魔しないように配慮されていた。
図解すると以下の通り。

時間通りに彼女がやって来て、ふたりで仲良く列に並ぶ。
すぐに店員さんがメニューを持って来て、並んでいる間に注文まで済ませてしまうシステムになっていた。

ふたりで仲良くメニューをめくりながら吟味した。
この店の特徴は、期間限定(季節のフルーツなど)のタルトがたくさんあることらしい。そして、現在提供中のものだけではなく、今後のラインナップ予告もメニューに掲載されていた。長い待ち時間でも退屈しないし、再来店を促す上でもよく考えられていると思った。

メニューを見始めて3分くらいした頃から、僕は自分の異変に気づき始めた。
全身がポーッと熱くなって、胸がドキドキしてきた。色白ベビーフェイスの20代前半女子と一緒にいるせいか!?これは、もしかして恋?恋なのか!?

一応、対外的には草食系ジェントルマンおじさんということになっている当方なので、当たり障りのない世間話などしながら並んでいたのだが、内心では「もう、このまま君を抱きしめたい!」くらいの気分になってきたような、なってこないような。
3月だし、いろんな意味で春が来たの?風はまだ冷たいのに、体がこんなに熱いなんて。君はなんて魅力的な女の子なんだ!

僕はだんだんソワソワし始めて、気を紛らわせるためにも、意識を彼女以外に振り向けるよう努力した。

そして気付いた!

なんと、キルフェボンの壁際の通路床にエアコンの吹き出し口が埋め込まていたのだ。そこから温風が吹き出している。それが僕の体を直撃していたのだ。

上に載せた図を再掲する。

僕が店舗に近い方に立ち、彼女は遠い方に立っていた。そして、温風は壁のところから真上に吹き出してるのだ。僕だけに直撃。

通路の反対側の店舗(帽子店; 行列なし)を見ると、そこにはエアコンの吹き出し口が無い。
キルフェボンの前にだけ設置されているのだ。おそらく、開業時点で行列の発生を予測し、行列客の体温維持のためにエアコンを設置していたのだろう。連絡通路から外気が吹き込んでくるし。
すげぇ話だな、マジで。

社会心理学の知見のうちで、一般的にもっとも有名なやつに「吊り橋効果」(Dutton & Aron, 1974)っつーのがあるじゃない。何らかの理由でドキドキした時、それを誤った原因と結びつけてしまって、不適切な感情になってしまうってやつ。
本当はおっかない吊り橋を渡っていてドキドキしているはずなのに、そこにきれいな女性が現れると、その女性を見たせいでドキドキしたと思い込む→その女性を好きになる、ってやつ。デートに誘うときにはジェットコースターに乗って、本来はジェットコースターによる興奮なのに、自分と一緒にいることで興奮が引き起こされたと錯覚させる→自分に惚れさせるってやつ。

そんなわけで、グランフロント大阪のキルフェボンで異性を落とそうと思ったら、行列に並ぶ時に意中の異性を壁際に立たせると良いと思うよ。相手は本来エアコンで体温が変化しているのに、あなたと一緒にいるからドキドキしているのだと誤解してくれると思うよ。1冊のメニューをふたりで見るというシチュエーションがそれに拍車をかけると思うよ。

実体験をもっておすすめするような、しないような。

ミルクティを求めて国会図書館関西館へ

国立国会図書館とは、国会に属する機関であり、国内で発行された出版物を全て収集・保管し、国政および国民にサービスすることを目的に作られた唯一の国立図書館である。

東京の永田町の国会議事堂のすぐ横に東京本館があり、京都府相楽郡精華町には関西館がある。2011年ころ神奈川県に住んでいた当方は、片道2時間くらいかけて永田町にある東京本館へおいしいカレーを食べに行ったことがある。

一方、関西館は当方の職場のすぐ近くにあり、通勤で毎日すぐ横の道を通っている。いつも横目で見ているのだが、入館するのは2年に1回くらいのペースだろうか。ずいぶん前には、女の子たちとデート(デート?デートなのか!?)したこともある。最近では、2年くらい前に、当時熱中していたIngressのポータル奪取のためだけに遊びに行ったくらいか。

さて、そんな国会図書館・関西館に、当方が何をしに行ったかといえば、「ミルクティ」を探しに行ったわけである。

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みうらじゅんと甲冑と私

勝手に観光協会の広島県ご当地ソング「しまなみ慕情」のビデオを見ていた。

0:48あたりのみうらじゅん映像に既視感があった。

2006年に広島城に行った時、俺も兜かぶったわ

自分で言うのもなんだけど、似すぎててコワイ。
ていうか、サングラスかけて兜かぶれば誰でも似るかも。

ただよく見ると、違う兜だね。
僕は広島城でコスプレしたんだけれど、勝手に観光協会がどこでコスプレしたかはわからん。

2017年最強運勢占いランキング<星座×干支×血液型×性別×耳垢>2304位から1位まで発表 今年最高にツイてるのは?

2017年最強運勢占いランキング<星座×干支×血液型>576位から1位まで発表 今年最高にツイてるのは? (モデルプレス)という記事を見た。

いよいよ迎える2017年。あなたにとってどんな一年になるのでしょうか。良い時も悪い時も、運勢は頑張っている人の味方。必ず意味があります。上手く活かす方法を見つけて、大切なものを見逃さないようにしましょう。モデルプレスがお届けする最強運勢占い、今年も「星座×干支×血液型」にて1位から576位までを発表します。

記事を一通り読んだのだが、このランキングがどういう理論なり根拠なりに基づいて作成されたものかよくわからなかった。
よくわかんなかったけれど、「星座×干支×血液型の576通りの組み合わせをシャッフルしただけかもな」とチラリと思った。
チラリと思い、かなり簡単にできるよなと思い、せっかくなのでその記事の上をいくランキングを作ろうと思った。

そこで、「星座(12通り)×干支(12通り)×血液型(4通り)×性別(2通り)×耳垢(2通り)」にて1位から2304位までを発表します。
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あけおめことよろ2017

とりあえず、今年の抱負でも申し上げさせていただきましょうか。

ただし、そのためには2016年を振り返っておく必要があるわけで。
まぁ、いろいろあれこれあったわけだけれど、特に直近の出来事がよく思い出されるわけで。
その際、新年のおめでたい雰囲気のところ恐縮ですが、ほの暗い話題からはじめます。

つい1週間前(2016年12月25日)、歌手の George Michael が亡くなった。
僕は彼の熱狂的なファンというわけではなかったけれど、約30年くらい前、家にCDプレイヤーが導入された頃、彼のアルバム『Faith』を購入して繰り返し聴いていた。当時、Michael Jackson の『BAD』と山瀬まみの『Private Edition』くらいしかCDを持ってなかったので、その3枚ばかりを入れ替えながら何度も聴いてた。
そんなわけで、George Michael はとても思い出深いアーティストの一人なのである。そんな彼が死んでしまったことはとてもショックだったわけで。

そんな感じで鬱々とした年末シーズンだったわけだけれど、昨日(31日)の朝、実家の父親からメールが届いた。
伯父が亡くなったのだという。歳も歳だし、順番のあるものだと思えば仕方ないと思いつつも、やっぱり人が死ぬって話はテンションがだだ下がりするわけで。

とにかく、人が死んじゃうってのはテンションが下がる。僕だけじゃなくて、一般的な心理的現象なんじゃないかと思う。
ただでさえ友達の少ない僕であり、2016年以降は年賀状の発送も取りやめることにして、いろいろ不義理をしている当方である。

そんな僕なので、名曲『ああエキセントリック少年ボウイ』の歌詞を引用すれば、「ぼくが死んでも誰も泣かない」かもしれない。

でも、もしかしたら、3人くらいは5分程度泣く人がいるかもしれない。
人を悲しませたり、ガッカリさせたりするのはあまり好きじゃない。
そんなわけで、生きる。

だから、今年の抱負は「死なない」ということにしようと思う所存でございます。
食事とか、睡眠とか、適度な運動とかに気をつけて、健康的な生活をしたいと思います。

加えて、自分以外の誰かが死んだら、僕自信が辛い思いをするので、「人を死なせない」ということにも気をつけたいと思います。
自動車事故で加害者にならないとか、人を傷つけるようなことを言わないとか、落ち込んでいる人がいたら話を聞いて慰めてあげるとか、人が死なない活動を少し増やしていこうと思う所存です。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
Love & Peace.