昔、どこかで、神戸から大阪への鉄道の駅(たしか、国鉄だったと思う)を語呂合わせにしたものを読んだ。
詳細はすっかり忘れてしまったが、神戸からぐいぐいと酒を飲み始めて、大阪に着く頃にはすっかりぐでんぐでんになっているという内容のものだったように思う。
30分ほど前にふと存在を思い出し、詳しい内容がさっぱり思い出せず、ものすごく気持ちが悪い。
ぐぐってみても断片しか見つからなかった。
・・・神戸から大阪の駅名を酔っぱらいが出来上 がっていく歌に仕立てたものを聞いた。”もっと待ちや(元町)さぁー飲みや (三宮)二升飲みや(西宮)・・・”と続くのだが忘れてしまった。最後は うめたーうめたー(梅田)だったが、これは意味不明。
「阿P子伝」より
全貌をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
ところで、京都市は道路が碁盤の目になっていることは有名。
そして、各通りにはそれぞれ固有の名称がついている。
丸太町通、竹屋町通、夷川通、二条通、押小路通、etc..。
僕はソラで唱えることはできないし、メロディも知らないのだが、通りの名を列挙した歌があるそうで。
たとえば、「わたしの青秀庵」で紹介されている。
いまだに、京都市内に出かけると迷子になってしまう当方なので、機会を見つけてこの歌を暗誦できるようにしようと思う。
しかし。
道産子であり、札幌で10年暮らした当方は言いたい。
札幌市も道路が碁盤の目になっている。
京都が通りを固有名詞で区別しているのに対して、札幌市は座標系で区別している。
北9条東3丁目とか、南4条西4丁目とか。
東西に走る「大通り」をx軸に、南北に走る「創成川」をy軸に見立てれば、完全にグラフで表すことができる。
大通りより北に向かうにつれて北1条、北2条・・・と加算すれば良いし、大通りより南に行けば同様に南1条、南2条・・・と数えればよい。
東西も同じで、創成川より西に進めば西○丁目だし、東に行けばこれまた同様である。
北13条西1丁目から北8条東4丁目に行こうと思ったら、南に5本、東に5本道を進めばよいと、不案内な人でも簡単に計算できる。
京都で、”竹屋町通烏丸東入ル” から “河原町通り三条上ル” に行けと言われたら、いったい何を手がかりに進めばよいのか。
このことで、以前に京都市出身(かつ、京都大学卒)の人とケンカをしたことがある。
僕は
「京都市民は小難しい住所表記を使ってよそ者を排除しようとしている。何が”一見さんお断り”だ。それに比べて札幌は、座標系を使っておりとても論理的だ。初心者にも優しい、開かれた街だ。ついでに言えば、そういうワケワカな住所表記を使ってる環境に身をおいているから、京大の学問も禅問答みたいなつかみ所のない学問しか発展しないのだ。」
と主張した。
対して、京都市出身(かつ、京都大学卒)の人は
「京都は風情のある町だから、住所表記にも風情ある名詞を使っているのだ。東西南北と数字だけの記号なんて、これっぽっちも文化の香りがしない。もっと大志を抱いたほうがいい。そんなところで生活しているから、北大の学問は即物的で表層的なレベルに留まっているのだ。」
と反論した。
今にもつかみかかって殴り合いになりそうなふたりを仲裁したのは
「○※△◎・・・やし。」
という、コテコテの大阪市出身者だった。
#大阪人らしいオチが思いつかなかったので、コメント欄で募集
神戸出身だけどその歌知りません(汗
京都出身の漫画家・寺島令子は京都の住所標記について、
「歩いて住所を探すときにわかりやすいと思う。」
と言っていました。地図を鳥瞰的な平面でとらえず、3Dと見なしているってことでしょうか。
札幌がドラクエなら京都はWiz?
寺島令子のその意見は京都人らしい詭弁だぁ!
だってぇ、その前提として通りの名前を覚えるのにものすごくコストがかかるじゃないですかぁ。
ドラクエかWizardryかって話よりも、碁盤状の街を歩くときはいつも「ポートピア連続殺人事件」のこうぞうの家の地下室のことを思い出します。
「まえ3ひだり8ひだり4右5ひだり2・・・」