NEO-PI-Rとは、Revised NEO Personality Inventory (Costa & McCrae, 1989)のことで、人の人格特性を測るための質問紙尺度だ。権堂らのグループが日本語化している(下仲ら, 1998)。
人格は5つの次元で記述するのが良いということは、心理学界では定説になっているようだ。よー知らんけど。
NEO-PI-Rはこの説に従い、以下の5つの因子で個人の人格を記述する。
- 神経症傾向(Neuroticism)
- 外向性(Extraversion)
- 開放性(Openness)
- 調和性(Agreeableness)
- 誠実性(Conscientiousness)
そんなわけで、NEO-PI-Rを使って自分の人格特性を測定してみた。
結果の得点をプロットしたのが下の図。各因子について、傾向の高低が示されている。
なお、一番左にあるのが5因子の得点で、右の方にはそれぞれの5因子をさらに下位因子に分解したものがプロットされている。
一瞥して目立つのは、「C 誠実性」の低さ。これは落ち込む。
なお、ここでの「誠実性」というのは、ウソをつくとか、人に酷いことをするとかではないらしい。むしろ、「自分を律することができるかどうか」に関することらしい。目的に向かって計画を立て、実施するかどうかに関わるらしい。「達成への意志」とまとめられるとか。
この得点の高い人は、学業や職業での成功と関係するとかしないとか。一方で、この得点が高いことは、気難しさやワーカホリックなんかとも関連してるらしいけど。
一方、この得点が低い人は、目標に向かってひたむきにがんばる意欲がないのだとか。よーするに物事へのヤル気がないわけだ。
僕の場合、下位尺度の「C4 達成追求」とか「C5 自己鍛錬」とかがほぼ最低値。筋金入りの無気力人間であることを突きつけられてヘコんだわけだ。ぐすん。
さらに、C誠実性の低い人は、より快楽主義的でセックスへの興味が高いという報告(McCrae, Costa, & Busch, 1986)もあるそうだ。
なんだか自分が嫌いになりそうです。
ならないけど。
しかしまぁ、これを反省材料にして、もう少し真面目に生きようと考えなおした次第。
【引用文献】
- Costa, P. T. Jr., & McCrae, R. R. (1989). The NEO-PI/NEO-FFI manual supplement. Odessa, FL: Psychological Assessment Resources.
- McCrae, R. R., Costa, P. T. Jr., & Busch, C. M. (1986). Evaluating comprehensiveness in personality systems: The California Q-Set and the five-factor model. Journal of Personality, 54, 430-446.
- 下仲順子・中里克治・権堂恭之・高山緑. (1998). 日本版NEO-PI-Rの作成とそn因子的妥当性の検討. 性格心理学研究, 6, 138-147.