当ブログの開設は2003年12月31日です。つまり、今日でちょうど10年。
その間、なーんにも成長していなくて情けなくなるやら、よく考えればいろいろな変化もあったような。ちょっぴり複雑な感慨にふけっております。
開設当初はいわゆる「ブログ文化」の黎明期だったように思います。個人的には京都府相楽郡精華町に住み始めて1年弱といったところでした。地域の新参者だったので、新たな知識を得ようと思い近所の情報をネット検索していたのだけれど、あまり多くの情報が得られなかった。食べログ(2005年開設らしい)もまだなかったし。
「そんなら俺が情報発信していくか」と軽く決意していたような、していなかったような。真面目に情報をまとめたわけでもなかったのでヒットしたわけではないけれど、当ブログの飲食店情報を手がかりに友だちになってくれた人もいたりして、それはそれで楽しかったものです。
当ブログの半生における後半、2008年ころからはNHKの朝ドラに傾倒することになったわけで。毎朝欠かさずに放送を見て、そのあらすじを書き溜めるという苦行を始めた。朝ドラは月曜日から土曜日の毎日15分間の放送が半年間続く。意外としんどい。そんなわけで、僕にとってつまらない朝ドラが放送されている時は記事をアップしないのだけれど。
一部からは「そんなんやってないで仕事せーや」という声が聞こえてきたり、こなかったりする。1つ言い訳をさせてもらうと、朝ドラまとめ記事の連載中はものすごく生活が規則正しくなるというメリットがある。毎朝早起きして身支度を整え、8時半くらいに記事をアップし、15分の通勤を経て、9時には会社に到着するというマジメな会社員になることができるのだ。朝ドラの記事を書かなくなると、如実に朝が遅くなる。最近は8時半位(朝ドラ終了後)にならないと目が覚めないし、10時にならないと出社しない(僕の勤務体系は、出社時刻が定められていないのだ)。
そんなわけで、現在放送中の『ごちそうさん』は完全スルー中の当方ですが、僕の規則正しい日常生活のためにもNHKにおかれましてはタヌキ顔系ヒロインを起用した明るく楽しい朝ドラを放送していただきますよう強くお願い申し上げる次第でございます。
僕のインターネットの歴史は AL-Mail と共にあった。使い始めた当時大学生だった僕は、このメールソフトで世のオトナたちと付きあわせてもらっていろんなことを教えてもらった。女の子を口説いたり、女の子と痴話喧嘩するのももっぱらAL-Mailを使って行っていた。いわば、僕にとっては社会との窓口だったわけだ。1996年には仲間のオトナたちと一緒に AL-Mail を紹介する『ウィンドウズでインターネットメール: AL‐Mailパーフェクトガイド Windows95対応』も出版したりした。ブログ名に AL-Mail を冠するのは必然だった。
ブログ開設当初は「AL-Mail ユーザー俺の独り言」という名称だったけれど、今は「AL-Mailユーザーだった俺の独り言」になってしまった。今は、もっぱらWEB上のGmailを使っている。かなり残念なことだけれど、世の中や技術の趨勢上しかたのないことだなぁと思う。
今年10月、昔からちょくちょく拝見していたWEB日記『Asarin’s Diary』が更新終了を宣言した。ちょうど12年(干支一回り)という区切りで終えることにしたという。それを読んだ時、もちろん自分のブログのことを考えた。彼女のWEB日記よりも2年少ないとはいえ、10年というのは1つの区切りになりうるタイミングである。
今日の情報発信の趨勢は、Twitterに代表されるショートメッセージや、Facebookに代表されるソーシャルネットワーキングに移ってしまっている。当ブログへのアクセス統計を見ていても、数年前より減っていることは認識している。そして、実際に僕の情報発信への投入量(たとえば文字数)も、当ブログよりTwitterに大きく傾斜している。みんなからの反響のほとんどもTwitter経由だ。当ブログの存在意義の危機に瀕している。
それでも。
ブログ開設時に AL-Mail が僕のアイデンティティの一部であったように、今では[alm-ore]自身が僕のアイデンティティの一部を形成してしまっている。バカげた話だけれど、当ブログ[alm-ore]を捨て去ってしまうことは自分の大切なアイデンティティの一部をも放棄する事になってしまうように感じている。『水曜どうでしょう』ではないけれど、一生alm-oreしたいと思います。
あんまり成長してないようにも思うし、いろいろ変化したようにも思う。ちょっぴり感慨にふけってしまいました。
開設当初に予期していなかった最大の変化といえば、世帯人数の変化であるけれど、それはまた別のお話。
それから、今年最後の更新はもう一つ残っている予定です。それは後ほどお届けできればと思います。