中年になってからギターを始めた当方。
「ああいうふうになりたいな」と思うギタリストはたくさんいるんだけれど、その中でも上位にランキングされている1人が加藤和彦。
加藤和彦はギタリストとしては有名な人ではないし、派手なテクニックを持っているわけでもない。
でも、バンドで演奏している姿がとても楽しそうで憧れる。
特に、サディスティック・ミカ・バンドに木村カエラが加入した時の加藤和彦が僕の目標。
彼が木村カエラに向ける眼差しが、自分の娘や孫を見つめるような優しさに満ちていて、見ていてほっこりする。
特にこの時の演奏。これは僕もリアルタイムで見てた。すごく良くて、DVDに焼いて今でも持ってる(はず)。
なお、加藤和彦を知らない人のために説明しておくと、木村カエラの右で黒いダッフルコートで黒いギターを弾いている背が高くて髪の薄いおっちゃんです。
僕が加藤和彦みたいにギター弾きたいということは、これまでほとんど誰にも言ったことがなかった。うちのバンドのヴォーカルちゃんに冗談っぽく話したくらいだと思う。
ある意味、当方のトップシークレットだったわけである。
さて、先日、当ブログで発表会の案内をしたところ、ある読者さんが見に来てくれた。随分前から当ブログを読んでくれているのだけれど、直接お会いしたことのない読者さん。
その方が、演奏中の写真を撮影したとのことで、感想とともにメールで送ってくれた。
その感想の中で
ヴォーカルの女の子に微笑みながら演奏されててとても素敵でした。
と書いてくれた。
それがとても嬉しくて。
加藤和彦みたいに弾きたい(見た目だけ。背の高さは敵わないし、ハゲたくもないけれど、ステージ上での動きとか)と思っていて、それをなんとか頑張ってやってみようと思って、ヴォーカルちゃんを見ながら演奏した(いらんことに気を取られたせいで、肝心の演奏は大失敗したけど)。
誰にも言ってなかったのに、初めて見に来てくれた人がそういう印象を持ってくれたわけで。
加藤和彦に一歩近づけたんだと思って、すごく嬉しかったんだ、僕は。
発表会で大失敗して、もうギターなんてやめてしまおうかと2時間くらい本気で悩んだこともあったけれど、うまくいったところもあったんだとわかって、俄然やる気が復活した。
これからも精進する所存です。
追伸:
今週の火曜日は、加藤和彦の盟友であるところの北山修さんを30mくらいの距離でお見かけして感激してました。遅れて行ったのでトークは聞けなかったけど。