2017年5月27日(土)14:00-17:00 に大和ハウス工業東京本社のホールで「大和ハウス生活文化フォーラム第3回『おもてなし料理で暮らしを豊かに』」が開催された。
当方の愛してやまない山瀬まみがパネリストとして登壇するということなので聴講してきた次第である。
参加費無料だが、事前申し込みが必要だった。
冒頭挨拶で登場した大和ハウス工業 代表取締役会長 ・樋口武男氏によれば、定員340人に対して1088通の応募があったという。当選してよかった。ハズレてたら今頃やさぐれてたと思う。
見渡したところ、来場者の8割は中高年女性だった。
同会長のオープニングジョークは「今日は土井先生のファンの女性が多いのでしょうか?」というものだった。
パネリストは4名。
当方の最愛の山瀬まみ様の他に、
NHK『きょうの料理』などでお馴染みの料理研究家・土井善晴氏、
かの千利休の子孫筋にあたる武者小路千家の第14代家元・千宗守氏、
体重計や食堂で有名なタニタの体重研究所所長の池田義雄氏であった。
このうち、土井善晴さんが軽妙な口調で司会を担当していた。
彼が「おもてなし料理」をテーマに道筋を付け、各パネリストに話を振るというシンポジウム形式で進行した。
「おもてなし料理の献立とはどういうものか」、「茶の湯を題材におもてなしを理解する」、「接待客としておもてなしを受ける時の心構え」、「食事とは自身の体調に対するおもてなしである」などなど、話題は多岐にわたった。
しかし、本記事では、そんなことを事細かにレポートしたりはしない。
僕が世に伝えたい事は、山瀬まみがどんなに素敵な女性であり、僕がどれだけ山瀬まみを愛しているかということだけだからだ。
以下、山瀬のことしか書かない。帰りたいやつはここで帰れ。
会場の配置図はざっと図の通りである。
開場1時間前から会場付近をブラブラしていたおかげで、最前列席をゲットすることができた。整理券等は無く、やや無秩序な早いもの順だったので、かぶりつき席は取れなかったが、なかなかのポジショニングであった。
むしろ、土井善晴さんが司会をしていたので、山瀬は土井方向に顔を向けることが多かった。そのおかげで、僕の方に顔を向くことが多かった。これはツイてた。
しかも、山瀬まみは何かを考える時に目玉が右上(正面から見れば左方向)に向く癖があるということを知っている当方であり、しかもその時のザクレロっぽい表情が大好きなので、それをバッチリ見れるという意味で、当方にとってはこれ以上ない布陣であった。
実際、3時間のフォーラム中、5回くらい目が合った。合ったと思う。合ったんじゃないかな。
まぁ、合ったということにしておいてくれ。アイコンタクトの研究をしているという噂のある俺が言うんだから間違いない、ということにしておいてくれ。
衣装は、白地にブルー、オレンジ、ライトグリーン、グレーのラインがアトランダムに配された膝下丈のワンピースだった。イメージ図を掲載しておく。実際にはもっと洗練されたデザインだった。そのあたりは忖度して欲しい。
白地に水玉かなんかの短いソックスを履き、黒のボコッとした靴(語彙無くてすまん)だった。足が白くて細くて、目が潰れそうなくらい眩しかった。
登壇する時、手にピンクのハンカチを握っているのが見えた。可憐だった。自分が死ぬときには、走馬灯のワンカットとして再生しようと思う。
シンポジウム冒頭、各パネリストが自己紹介をする段となった。
山瀬まみの順番は最後だったのだけれど、他のパネリストの自己紹介に耳を傾けつつも、真顔で何かを一生懸命メモしていた。テレビで見る山瀬はたいていニコニコしているので、僕にはどこか元気がなさそうに見えて心配になった。
山瀬まみの自己紹介の段になって、本人の口から、ものすごく緊張していると説明された。なるほど。芸歴は30年を超えるし、こういう場には慣れているだろうと思っていたのだけれど、そういうこともあるのかと、改めて惚れ直した。
土井善晴から「料理本を出してるんやって?厚かましいな」と軽くイジられ、ある程度の緊張はほぐれた様子だった。土井善晴は、山瀬の活かし方がうまいと思って見直した。
また、オジサンにイジられる山瀬ほど可愛いものはない。素晴らしいものを生で拝見させていただきた。寿命が3年は伸びた心地であった。
今日のテーマは「おもてなし」である。山瀬は、最初に「接待」となにが違うのかという疑問をいだいたという。そこで「接待」を辞書で引いたところ、「客をもてなすこと」と書かれていたとのこと。「おもてなし」と「接待」の違いがわからなくなったという。
そこで自分なりに解釈をすると、「接待」は見返りを求めるなどの邪なウラ事情があるように思われると言う。一方、「おもてなし」にはそういったことのない、純粋なもののように思われるのだという。
つまり、「ウラオモテのないもの」を「おもてなし」と定義するのはどうだろうと話していた。
駄洒落と言えば駄洒落だけれど、そういうツカミをぱっと出せる山瀬まみはさすがだと思った当方である。『ためしてガッテン!』の小論文コーナー(その日のテーマを一言で表す)で鍛えられてきた人は一味違うと思った次第である。
また、土井善晴がテレビの食レポに対して苦言を呈する場面があった。食事は必ずしも味覚だけではなく、五感を総動員して味わうものであるはずだ。それなのに、テレビの食レポでは表層的な味の話しかしない。しかも、口に入れた瞬間に味のコメントが出てくるなんておかしい(味覚にはタイムラグがあるはずだ)と言うのである。
そこは、テレビタレントであり、食レポの機会も多い(火曜サプライズでは毎週何かしら試食してるよね)山瀬まみが弁解していた。
まず、テレビ放送では空白時間が禁忌である。だから、とにかく急いで何か言うことが優先なのだという。また、そうしやすいよう、味の濃いものが取り上げられやすい風潮にあると話していた。
ただし、テレビの都合上そうなっているけれど、実際の食事では、すぐに味のわかるような食品はたくさん食べられないと付け足していた。本当に美味しくて、いくらでも食べられるものというのは、時間をおいてから味の浮かび上がってくるのだと言うのだ。
単なるあげつらいや弁解で終わるのではなく、それなりにポジティブな話でオチを付けるあたり、タレント叩き上げ30年の人は違うなと感心した。
シンポジウムの締めでは、将来の目標として、主人として客をもてなす技能ばかりではなく、客として上手にもてなされる技能も身につけていきたいといったことを述べていた。もてなされる人がするべきは、主人を褒めたり感謝したりすることだろうと結論づけていた。
ただし、そもそもの褒め方が難しい。上手に褒めるためには、相手が何に苦心したかを知らなくてはならない。相手の苦心を思いやるためには、自分も同じような境遇に身を置いた経験がないと想像するのが難しい。
実は、「もてなす」ことと「もてなされる」ことは同じことなのではないかという話をしていた。
おっしゃるとおりです。はい。
僕が生山瀬まみを拝観したのは5年ぶりです。
5年前の驚くべき話はここに書いてある。
かいつまんで言えば、同じ飲食店で遭遇したというエピソード。
その時、彼女に声をかけたいと思った。
向こうはテレビタレントで、愛想を売るのが仕事だから、僕が声をかけても「おもてなしの心」で応じるべきだと思うフシもあった。
でも、現場ではそうすることを思いとどまった。自分が彼女の立場だったら、完全プライベートな場面で仕事(タレント業)を強いられることがどんなに不快だろうかと想像できたからだ。
僕はまだまだ「おもてなし」も「おもてなされ」も未熟だけれど、山瀬まみのことを思い出して、これからも精進していきたいと思います。