さっき回転寿司食べてきたんだけど。
そこの店員さんが事あるごとに「あらためまして」と言うもんだから気になってしまって、思わず久しぶりにブログを書く次第。
その店員さんは30歳代くらいの女性。決して美人の部類ではないけれど、人懐っこそうな造作でずっと笑顔を絶やさず、丁寧で真面目な接客ぶりだった。
あらためて、以下に彼女の発言を書き起こしていこう。
■シーン1 食べた皿の枚数の確認
僕は食事を終えたので、会計ボタンを押して店員さんを呼び出した。座席で皿の枚数を数え、伝票をもらってレジで精算するシステムである。
ボタンを押すや否や彼女がやってきて、テキパキと皿を数える。
数え終えると彼女は言った。
「あらためまして、ご確認をお願いいたします。9枚でお間違いないでしょうか?」
そして、ここでの「あらためまして」の使い方は正しいと思う。
■シーン2 伝票の受け渡し。
皿の枚数に間違いがなかった。客であるところの僕は、偉そうに横柄に頷いた。
すると彼女は端末に数字を入力し、僕に伝票を手渡した。
すると彼女は言った。
「あらためまして、この伝票をレジまでお持ちください」
ここで「あらためまして」はいらないと思ったけれど、聞き流した。僕が、食事をする人 → 支払いをする人 という具合に身分が変わったので、「あらためまして」なのかもしれないな、と思って。
■シーン3 レジでの支払い金額の確認
僕がレジに向かうと、彼女が後ろから追いかけてきてレジに立った。少ない人数で接客を回しているらしく、皿のカウント係とレジ係を同じ人が担当するようだ。そういうことなら、皿を数えて、そのままアナタがレジまで持っていってくれればいいじゃん?とは思うものの、まぁ気にしないことにした。
レジで伝票を受け取ると、彼女は言った。
「あらためまして、972円になります」
正直、何をあらためたのか僕にはわからなかった。そういえば、さっきは皿の枚数を双方確認しただけで、金額についての言及はなかった。そういう意味で、新たに金額という情報が追加されたから「あらためまして」だったのかもしれない。
■シーン4 クレジットカードの利用
僕はあまり現金を持ち歩かないので、少額でもクレジットカードで支払う。
財布からカードを取り出して渡すと彼女は言った。
「あらためまして、カードをお預かりします」
このあたりで、僕は「あらためまして」を言いすぎじゃないかと思った。ほかは丁寧で常識的な接客なのに、なぜこの言葉を多用するのか。
■シーン5 レシートの受け渡し
クレジットカード決済が終わり、彼女はレジから吐き出されたレシートを僕に手渡してくれた。
「あらためまして、レシートです」
もう呆れてしまったので、僕は無表情で受け取って店を出ようとした。
きっとまた言われるだろうな、と思って。
□ラストシーン 見送りの挨拶
彼女は言った。
「ありがとうございました!」
えっ!?そこで「あらためまして」はないの。。。
僕は「あらためまして」の正しい使い方がわかりません。