そう、2009年6月26日にMichael Jacksonが亡くなったのである。マイケルの命日は6月25日であるが、日本時間では26日なのでこの日に追悼するのが正しい。
10年前のこの日、日課の朝ドラを見ようとテレビをつけていたら、マイケルの訃報が伝えられた。最初は壮大なドッキリだと思ったりもしたが、次々と続報が伝えられるにつれ、真実であると信じざるを得なくなった。しんどかった。
僕が中学1年生の時(1987年)、マイケルが来日公演を行った。それまで僕は彼のことにほとんど興味はなかったのだけれど、偶然テレビで来日特集を見て一気にファンになった。テレビで放送された横浜スタジアムでのライブを録画して、毎日何度も見返した。こっそりムーンウォークの練習をしたし、僕のロン毛化もこの時始まった。ライブ放送のメインスポンサーのひとつはNTTだったことを今でも覚えている。当時は、とても先進的でホットな企業だなぁと思ったものだ、当時は(お、おう)。
同時期に放送されていたドキュメント番組も見た。当時もその後も、マイケルと言えば奇人セレブという印象が強かったが、ドキュメント番組では彼の謙虚さや平和主義、博愛主義な側面が強調されていた。それがどの程度真実を反映していたか僕には知りようもないが、たとえ演出上のウソであったとしてもロールモデルとしては悪くない。真のマイケルがどのような人であれ、謙虚で平和的で博愛的な人物は理想だ。僕は多感な時期だったので彼のような人間になることを目標として定めた(どうやら計画倒れのようだ)。
マイケルが晩年の域に達し、生涯最後の公演計画を発表し、これから彼がどういう生き様を見せてくれるのかと期待していた矢先に死んでしまった。とても残念なことであった。
そんなことを思う6月26日である。
そう、僕の最愛の山瀬まみが結婚した日である。
当日は、山瀬まみにとって20代最後の6月(ジューンブライド)の大安であり、本人が毎週土曜日に生出演している報道バラエティ『ブロードキャスター』(TBS)の放送日であった。彼女の担当コーナー「お父さんのためのワイドショー講座」の終盤、自ら結婚報告を行った。その日その場で公表することを計画していたのだという。
山瀬まみの恋愛スキャンダルはちらほらあったけれども、この結婚発表の直前には何も情報がなかったので驚いた。夫・中上雅巳との接点も僕の知る限りほとんどなかった(『笑っていいとも!』で共演歴あり)。その時の僕のショックたるや。
翌日曜日はとりあえず大学に行った。ため息をつきながら、ずっとPCで中上雅巳をdisるスクリーンセイバーを作っていた。背後からは某よぢこさんと某セイラさんの声が聞こえてきたけど、聞こえないふりをした。「ねぇ、木公の様子が変だけどなしたの?」「しっ。今日だけはそっとしておいてあげて」
それから5年くらいは「まぁ、すぐ別れるだろう。山瀬はずっと『年上が好き』とか言ってたし。中上雅巳は年下じゃん」などと夫婦の崩壊を願っていた。
けれども、まったく別れそうな雰囲気はないし、本人が断片的に話す内容から判断すると、想像以上に仲の良い夫婦であるようだ。
いつしか僕も考えを改めて、「僕の大好きな人が幸せなら、それが一番じゃん」と心から祝福するようになった。もう20周年ですし。
10年おきに僕にとって大事件の起きる6月26日ですが、今年はどうか平穏でありますように。
何かあるとしたら、心から喜べる事件でありますように。