昨日の続きです。
夕食に人生初の病院飯(めっちゃマズ)を食べ、ブログ記事をアップし終えたのが18時半ころ。
消灯は21時だと聞いているけれど、なにせ入院は初めてなので、消灯時間にちゃんと寝るべきものなのかどうかルールがよくわからない。入院のしおりによれば、起床時間は6時とのことなので、そのとおりに寝起きすれば9時間睡眠となる。おそらく健康的な睡眠時間なのだろう。しかし、僕もそうだし、読者諸氏も同じだと思うけれど、そんなに寝れるか?寝れるとは思えん。
それに、修学旅行の消灯時間だって、あれは「ここからハッピーアワーの開始ですよ」の隠語じゃん?寝るわけがねぇ。寝たヤツはバカにされるし。
医師や看護師に聞いても、どうせ当たり障りがないように、「消灯時間に寝てください」としか言われないだろうし。
ところで、僕の入院生活のバイブルといえば、佐々木倫子『おたんこナース』なんだけど。それによれば、病棟もしくは各大部屋には顔役みたいな人がいて、その人が陰に陽に新入りをかわいがってくれる(良い意味でも悪い意味でも)らしい。
今回、僕も大部屋なんだけれど、部屋に連れて行かれる途中はドキドキもんだったよね。相部屋の人たちはどんなだろうかとか、今日は急遽入院することになったから顔役への貢物が準備できなかったことを咎められたらどうしよう、だとか。
僕のあてがわれた部屋は4人部屋で、先人は1人だけだった。
ベッド周りの個別カーテンが閉められたままなので、どんな人かはわからない。ただ、カーテンの内側に女性かがいて、その人と楽しげに話している声は聞こえる。僕よりは年上で優しそうな口調だ。怖い人ではなさそうだ。
こういう時、声をかけて挨拶すべきなのかなと気にはなったのだけれど、僕を連れてきた看護師さんが紹介してくれる素振りも見せなかったし、僕の方の個別カーテンもすぐに閉めてしまったので、「患者同士があまり関わらないようにしてるんだな」と解釈して、僕も隣人とは関わらずに入院生活を過ごそうと決めた。
そんなわけで、話が戻るが、消灯時間に馬鹿正直に寝るものなのかどうかは、先輩入院患者に聞けばよかったんだろうけれど、互いに不干渉という規範に従って聞かないことにした。
どっちみち、しんどいから21時どころか、今すぐに寝れそうだったし。
病棟内の探索やら、雑誌&飲み物の購入を終え、時刻は20時くらい(消灯1時間前)。就寝体制を整えるべく、まずは歯磨きしたり、コンタクトレンズをはずしたり。僕はコンタクトをはずすと5歩先の人の顔も霞んで見えるほどなので、はずしたあとはベッドから基本的に動かない。僕にとって「寝ますよシグナル」なのである。
さて、洗面所でコンタクトレンズをはずして、おぼつかない視界でおそるおそるベッドに戻る途中で、同室のおじさんから声をかけられた。新入りのくせに挨拶しなかったことを咎められるのではないかと青ざめたよね、一瞬。
何があったかはこちらをご覧ください。
洗面所でコンタクトレンズを外して戻ってきたら、隣のおっさんから読み終わった週刊誌あげると言って手渡された。裸眼なのでよくわからずに受け取り、ベットに戻ってよく見たらオゲレツ雑誌!袋とじも開けられてるし!ありがとう。 pic.twitter.com/B85oDoQmbk
— 木公 (@almore) December 27, 2019
ていうか、ほんと熱にやられるとアッチの方は本当に元気がなくなるね。
いつもならもらった瞬間に見るだろうに、昨日はほとんど手を付ける気にならなかったもの。
看護師さんから僕が買ってきたものだと誤解されないように隠して就寝、21時。
今回の入院治療では、6時間おきに点滴を行うというのが主な処置。
ただ、それは「起きている間だけ6時間おき」なのか「昼夜関係なく6時間おき」なのかはよく確認しなかった。後者だとするなら、僕が寝ている間はどうするんだろう?なにか寝ている間にうまくやってくれるテクニックとかがあるのかな?
22時ころだと思う。
腕をぐいっと引っ張られて目が覚めた。腕にはすでに点滴用の針が刺さったままで、管はネットで腕に巻き付けてある。その管と点滴ボトルを接続するために、腕を持ち上げられたのだ。あっちゃー、めっちゃ起こされるのか。でもそれも3分程度で終わる。また寝る。
23時過ぎだったと思う。また腕を引っ張られた。点滴が終わったので管を外して、事故のないようまた腕にネットで巻き付けるのだ。その処置で目が覚める。しんどい。でも寝る。「22時の6時間後って午前4時?まさかね・・・」で意識が遠くなった。
意識が戻ってきたのは午前4時だった。きっつー。
そんな感じで、10時、16時と点滴してもらって現在に至る。
体温は36度台で落ち着いており、経過良好。
明日の朝に血液検査をして、問題がなければ退院できるそうです。
ところで、今日の晩飯はなぜかうまかった。
体調が良くなって物を美味しく感じられるようになったのか、僕が病院食に対する諦めのせいでマシに感じるようになったのか、調理係のまぐれヒットが出たのか。