Zopeジャンキー日記で知ったのだけれど、計算機科学者のTony Hoare(クイックソートの発明者だそうだ)の “The Science of Computing and the Engineering of Software” という講演がクールだ。
講演のPowerpoint ファイルがダウンロードできるのだが、その大胆なほどにシンプルでありながら、論旨がクリアなプレゼン・スタイルに感激した。
そして、講演のメインテーマである「科学と工学の違い」に関するメッセージも、明瞭かつ的確に述べられていて分かりやすい(要点の日本語訳は、Zopeジャンキー日記にある)。
ちょうど1週間前、広島に旅立つ前にこれを見ていたら、もっとマシなトークができただろうに。(仮定法過去)
表現スタイルに関しても、話題の内容に関しても。
余談になるが、Presentation Zenのとある記事に出ている、ビル・ゲイツのプレゼンの写真を見ると、
「そういえば、ああいう風にゴチャゴチャとたくさん絵を貼りたがる人がいたな・・・。しかも、全く話が面白くねーの。」
と思い当たるフシがあった。
どうしても派手なスライドを作る誘因に負けそうになるけれど、シンプルな方がいいね。
ちなみに、スライドがシンプルでも、見た目とかアクションとか口調が派手なのは直りそうにありません。ごめんなさい。
これで何分くらいの講演なんでしょうね?
EuroPython という会議の keynote speech だったようです。タイムテーブルを見ると、スロットは1時間ありますね(2009-7-1 17:30-18:30)。
ということは、そうとう言葉で補っているということですね(仮に質疑応答のために30分とられたとしても)。
スライドを見たときは僕もそのシンプルさにシビれたんですが、このスライドで45分くらいしゃべったのかなぁと考えると、逆に実際に何をしゃべったのかは想像つかない、とも思います。要旨そのものには別にインパクトないし。果たして面白いトークだったのか。