砂漠のど真ん中に放り出され,死を予感したと思いねぇ.
はるか遠くにオアシスが見えたら,「よっしゃ」と思って最後の力を振り絞って向かうよね.
そしたら,それは蜃気楼だったみたいな.
地獄の血の池で浮いたり沈んだりしていたと思いねぇ.
上から一筋の蜘蛛の糸がたれていたら,一生懸命登るよね.
カンダタとは違って,別に他の人を蹴落としたりせずに,一人でたんたんと登りましたよ.
「そろそろ天国かな」と思ったら,気まぐれな突風が吹いて糸が切れちゃったみたいな.
がっくり.
一方で,安っぽいメロドラマのような激しい展開に巻き込まれた自分がおかしくて,笑っちゃってるけど.
いや,泣き笑い?