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爆笑問題のニッポンの教養 5/25 「人間が動物でない証は?」

NHK爆笑問題のニッポンの教養の2007年5月25日23時放送分に関する予告によると、北海道大学の山岸俊男先生への取材が放送されるとのこと。


学生時代、彼の講義を受けたなぁ、なんて思い出してみたり。
初回の講義で、

「ここに、まったく同じ2つのコップがあります。一方のコップには水を、他方のコップにはウィスキーを同じ量だけ注いでおきます。
まず、水の入ったコップからスプーン1杯分だけすくって、ウィスキーの入ったコップに入れます。そして、よく混ぜます。
次に、ウィスキーの方のコップから、同じスプーンを使って1杯分、先ほどと同じ量だけすくって、水のコップに戻し、よくかき混ぜます。
さて、このとき、ウィスキーのコップに含まれている水の量と、水のコップに含まれているウィスキーの量を比べると、どういう関係になっているでしょうか?」

というクイズを出された。
「社会心理学」と題した講義だったのに、人のハナシが出てこないので、「なんじゃそりゃ」と思ったり、思わなかったり。

そのクイズから数えて、結局7年間お世話になった。
ていうか、当方の指導教官だったわけで。
つーか、いろいろ教わった気がしないではないのだが、結局このクイズしか覚えていないような、そうではないような、不肖な当方です。

ただし、
「部分にのみ注目していては見誤る。”全体”を俯瞰することで初めてわかる、”部分”の振る舞いがある。
人の心も同じ。人々の心(部分)を見るのではなくて、社会(全体)の仕組みを通じて人の心を探る必要がある。」
という物の考え方は、おかげさまで心に留めるようになりました。

先の予告編の映像の中でも、相変わらず同じ趣旨のことを言っていて、思わずニンマリ。

クイズの答え:「同じ量」
スプーンで2回移動したので、2つのコップの液体の全体量は同じになっている。
ウィスキーの中に混じった水と同じ量だけ、水の中にウィスキーが混じらなければ、2つのコップの全体量は同じにならないはずだから。

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