先日見つけた、奈良・野鳥の森を再び訪問してきた。
前回、その美しさにうっとりとしたシロクジャクであるが、羽を広げたオスを観察することはできなかった。
それからというもの、毎日布団の中で、羽を広げたシロクジャクの姿を想像しながら眠りにつくのが日課になっていた(大マジ)。
今日は、少々気温は低かったが、天気が良かった。
淡い期待を込めて、野生の森を再訪問してきた。
すると、オスのシロクジャクが出血大サービスをしてくれた。
美しい。
まさに、純白の孔雀である。
惚れた。
抱かれてもいい。
しかし、彼にとっても、僕なんかにモテても仕方ないことだろう。
なんせ僕はヒトだし、その上オスだし。
とはいえ、彼はどんなにがんばっても、今ひとつメスからのウケが悪い。
右手前のメスが目の前を通ったとき、全身全霊を込めて(いたように、僕には見えた)羽を広げたのに、愛しのあの娘は知らん振りして目の前を通り過ぎて行っちゃったし。
お前の気持ちは、同じ独身オスとしてよく分かるぜ。
しかし、そこからは彼の本領発揮である。
彼女に相手にされないと分かるや、手のひら(ていうか、尾羽)を返して、なんとなく興味を示し始めた右手奥のメスにターゲット変更。
お前の節操のなさ、同じ独身オスとしてよく分かるぜ。
とはいえ、その軽薄な行動によって、結局2番目のメスからも相手にされなかったんだけれど。
お前の要領の悪さは、同じ境遇としてよく分かるぜ。
なお、2番目のメスに向かっていったとき、オシリを向けてくれたので、その姿も撮影。
写真の撮り方が悪くて見えにくいのですが、立派な尾羽の付け根には、ものすごく柔らかそうなフワフワした羽毛がこんもりと生えていました。
たとえて言うなら、綿菓子のような見た目です。
そして、今日の観察で始めて知ったのですが、オスは単に羽を広げてアピールするだけではなく、メスが興味を示し始めるとオシリを振って尾羽全体をゆすります。
「バサバサバサバサバサ・・・」と大きな羽音がするくらい、小刻みに一生懸命ゆすっていました。
ものを知らない当方にとっては、大きな発見でした。
また、ちょっと風が吹いただけで、大きく広げた尾羽による抵抗でヨロヨロしていました。
特に、後ろから吹かれると、うまく力めないようで、前のめりになっていました。
その姿は、ちょっと間抜けだった。
今日は1羽しか求愛していなかったけれど、次は複数のオスが尾羽を広げている姿が見てみたいなぁ。