溶けたチーズの糸と納豆の糸が渾然一体となって、なんとなく気持ち悪いなぁと思いながらも、『まっとうな経済学』の3章”完全競争市場と「真実の世界」”あたりをつらつらと読んでいました。
経済学者ケネス・アローの定理が紹介されている部分にさしあたった。
しかし、著者のティム・ハーフォードの原文が悪いのか、訳者である遠藤真美の訳文が悪いのか、単に僕の頭が悪いのかよく分からないが、よく分からないなりに、この3つの可能性は後ろに行くほど蓋然性が高いのだろうなぁと想像しているわけですが。
とにかく、アローの所得再配分の話が面白そうで重要そうなところまではわかったのだが、中身はさっぱり意味が分からなかったのです。
・・・(アローは)自由市場が生み出す完全な効率性とある種の公平性がもたらす問題の間にある緊張関係を理論的に証明しようとした。・・・(中略)・・・すべての完全市場は効率的であるだけでなく、スタートする位置を調整すれば、あらゆる効率的な結果を競争市場を用いて達成できることを証明したのである。
ティム・ハーフォード(遠藤真美 訳)『まっとうな経済学』 p.111
なんだかよく分からないのですが、市場への参入前に”強者”からたくさんの税金を取り、”弱者”にそれを分配する。
その後は、一切の規制を与えずに自由市場で競争させれば、効率的(みんなの効用が最大になる)であり公平(富が均等になる)と言っている様子。
説明が(僕にとっては)簡素すぎるし、どうもはっきりしなくて腑に落ちないものでした。
本書には参考文献もついてないし。
それで、何か関連する本を読んで勉強しようと思うのですが、ここら辺の話が分かりやすく解説されている書物をご存知の方、どうか教えてください。
できれば日本語の本がありがたいのですが、簡単な英語で明快に書いてある本ならがんばって読む所存。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
<もにょもにょ>『まっとうな経済学』、面白くなくはないんだけれど、どうも訳がアレな気がします。頭にすっと入ってこないし、読んでて疲れます。</もにょもにょ>