つい2日前に謎の郵便物を受け取ったばかりだが、今日も帰宅するとなにやら不審物があった。
しかも、2つも!
まず、ドアノブにビニール袋がぶら下がってるし。
暗闇で遠めに見たら、かなりビビる。
そろりそろりと近づきつつ、「あ、そういえばりんちゃんのお母さんがみかんをおすそ分けしてくれるって言ってたっけ」と思い出し、安心してゲッツ!
さっき自力で一つ剥いて(注: 木公はお坊ちゃまなので、自分ではめったにみかんを剥かないと言われている)、食べてみた。外に放置されていたおかげでよく冷えていて、その上甘いみかんでとてもおいしゅうございました。
ありがとうございます。
そして、もう一つは郵便受けの中に茶封筒が入っていた。
差出人の名前は女の子だ・・・。
その名前で思い出すことは、もう10年近く前になる、北大での日々だ・・・。
北大での日々を思い出しつつ、ゆっくりと封を開けようかなぁ・・・、と思いつつ、面倒なのでバリバリと封筒を破った。
#ごめん! > 差出人
出てきたのは、これ。
現在、”彩子-Saiko” という名前で、本(流通してる)と自主制作CDを出してる。あと、webサイト「てんしのおなか」もある。
で、彼女にお願いして本とCDを送ってもらったのだ。
注: 彼女らの世代って、女の子ばっかりで、しかも可愛い子が多かったんだよね。これ以上語るとアレだから、やめとくけど。
ちゃんと amazon で買えちゃう。しかも、amazon のなか見!検索で中身も多少見れる。
掲載されている詩もイラストも、全て彩子-Saikoさん自身の手によるもの。
全編を通して、素朴。ただし、良い意味で。
ここ数年、読んできた本といえば、硬い文章や学術書で、ものすごく商業的なイラストやグラフのものばかりだった当方。
それとは対極をなす、ゆるいポエムにイラストで、微笑ましく弛緩した。
彼女が大学の後輩であるということもあるのだが、学生時代に退屈な授業を聞きながら、隣の席に座っている仲のいい女の子(本当は好きなんだけど、それが言い出せない微妙な関係)と、ノートの切れ端にバカ話やイラストを描いてクスクス笑っているような、そんな気分になった。
CD-Rに焼いたアルバムだし、ジャケットもインクジェットプリンタでの手作り感満載。
日本人ヴォーカリストといえば、山瀬まみしか聞かない当方(山瀬まみがヴォーカリストかどうかは、深く突っ込んではいけない)は、「なんぼのもんじゃい!?」と意味もなくすごんでプレイヤーにCDを突っ込む。
こういう音楽のジャンルをなんと言うのか知らないが、アコースティックギターの伴奏に澄んだ声で歌い上げてる。
多重録音で自分の声でコーラスも付いてるのだが、自分自身の声だからこそきれいなハーモニーになってて気持ち良い。
なお、ここらへんを探すと、試聴できるので、読者も聞いてみて欲しい。
全8曲収録ですが、高校生の頃に高村光太郎にはまったおっさんくさい当方としては、『東京の空』っつー曲がお気に入りです。
♪東京には 空がな~い~
♪東京には 空がな~い~
彩子-Saikoさんに失礼とは思いながら、高村智恵子を思い出しながら、CDにあわせて口ずさんでいる僕がいます。
今夜、京都で空を見上げたら、オリオン座がきれいに見えました。
そんな夕べです。
【NG集】
あるにゃん、撮影の邪魔しないでよ。
しかも、いきなりCDを踏んでしまうなんて、失礼じゃないか。
飼い主の当方が謝ります。ごめんなさい。