タナバタ・イヴ: ある男女の短冊

明日は七夕ナイトですね。
1年に一度だけ、愛する男女が逢瀬を重ねるなんてロマンチックな話だ。
こんなにロマンチックな背景があるのに、クリスマスの方が男女の一大イベントになってしまっているのはどういうわけか。

それはさておき、近所のスーパーに行ったらエンタランスに大きな笹が設置してあり、買い物客の書いた短冊がたくさん吊られていた。

悪趣味だとは思いつつ、どんな願い事が書かれているのか見て回った。


最高に失笑したのが、この1枚。

一日も早く社会復帰をして
愛する※※千春さんと
幸福になれますように
心からお祈り申し上げます。
      ○○○○

千春さんと幸福になれますように

どっかの男性が本名入りでぶら下げてるんだから、ちょっとキモい。

正確なところはわからないが、どうも書き主は現在無職であるように読み取れる。
女性と一緒になりたい気持ちはわかる。しかし、どこか他人行儀。なんだか、片思いの女性に一方的に付きまとってるっぽく思える。ストーカーっぽいっつーか。

ちょっと背筋が寒くなる当方。
やれやれと思って、隣の短冊に目を移す。

自立 -千春

あああ、千春さんご本人!
ストーカーっぽいなんて言ってごめん。二人で仲良く書きに来たんだね

そう思って見直すと、2枚の短冊が愛おしく寄り添いあう男女に見えてきた。
胸がきゅーんとしてしまった。

「社会復帰」とか「自立」とかが、何を意味しているのか他人の僕にはまったくわからない。
わからないが、この2人の幸せをお祈り申し上げたい。

2人が幸せな七夕ナイトを過ごせますように。
明日だけじゃなくて、死が2人を分かつまで何年も、何年も。

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