清松庵・たちばなの「栗むし木公」という羊羹を買うために松江に行ったことは報告済み。
羊羹の購入以外の活動を、いくつかメモ書き。
特急やくも
松江までのアクセスは、新幹線で岡山まで行く。その後、特急・やくもに乗り換えて伯備線で中国山脈を越える。単線の線路を山の中を疾走。山の緑がきれいで、目で見る森林浴状態。
風景はきれいなんだけれど、列車がものすごく揺れて、乗り物酔いになりそうになる。岡山までは新幹線N700で向かったのだが、はるかにスピードが出ている新幹線の方が揺れないことにちょっと忸怩たる思い。やくもが揺れに揺れまくるので、読書をする元気もなく、とにかく車窓を見まくる。
途中、米子駅で鬼太郎列車が停まっているのを見たりして、2時間半かかって松江に到着。
松江駅(やその周辺)には自動改札機がない。有人改札を通るのなんて、いったい何年ぶりだろう。ちょっとノスタルジー。
写真は岡山駅を発つ前に取った写真。右の緑の列車(量産型)が特急やくも。
赤い塗装(シャア専用)の「ゆったり・やくも」という座席がリニューアルされた車両もある。帰りはゆったり・やくもだったのだが、確かに車内がものすごくきれいで快適だった。
松江城
城を訪問。それは男のロマン。
旅先では、現地の古城を見学するのが当方の流儀。もちろん、松江城にも行ってきた。
城で記念メダルを作る。それが、俺のスタイル。
しかし、松江城には記念メダル販売機、およびメダル刻印機は設置されていなかった。気温が高い中、えっちらおっちら、6階の天守閣まで登ったのだが徒労に終わった。ものすごくストイックな天守閣。
記帳用のノートがぽつんと置いてあるだけで、おみやげ物屋すらない。何もない。
しかし、天守閣からの見晴らしはいいし、吹き抜ける風も気持ちよかった。
木公の湯
宿泊は、玉造温泉の松の湯という旅館。
なぜここに宿泊することになったかは、クドクドいう必要もないだろう。当方の名前と一緒だから、ここに決めた。
「栗むし木公」という羊羹を買い求める旅で、旅館を探していてたまたま見つけたのがこの旅館。神の思し召しがあったとしか思えない。
旅館自体はそれほど新しい感じではなかったが、客室は手入れが行き届いていてとても清潔だった。気持ちよく過ごせた。仲居の女の子も若くて可愛い子で、八重歯が可愛かった(当方好み)。彼女が運んでくれる夕食もおいしくて、満足。また泊まりたい。
なお、この旅館のロゴマークの「木公」の書体が、なんとなく泣きそうな顔というか、困ったときの顔に見えてくる。笑える。特に、つくりの「公」の部分。
出雲大社
玉造温泉駅からJRで30ほどで、出雲市駅。そこからさらにバスで30分ほど行くと、出雲大社に到着。
土曜日だというのに、あまり人がいない。京都や奈良で、週末に寺社仏閣を拝観しようとすると、人ごみで辟易してしまうところだが、ここは拍子抜けするくらい人が少なかった。
出雲大社の神楽殿には、とても大きな縄がある。長さ13m、太さ8mだそうだ。
人々が、縄に向かって硬貨を放り上げている。うまくコインを縄に差し挟むことができれば、ご利益があるそうです。
しかし、これがなかなか難しそう。他の人の様子を見ていると、投げては落ちてくるコインを拾って、何度も何度もやり直している。ところが僕は、見よう見まねでひょいと投げたら、1発で成功(ちょっと自慢)。
なかには、縄にかすりもせずに、放物線を描いてあべこべな方向にコインを投げ飛ばしてしまうどんくさい人もいた。あまりに変なところに飛んできたもんだから、通りすがりのおじさんがその硬貨をネコババしようとして、みんなから突っ込まれていたり。なかなか愉快な場所だった。
出雲そば・荒木屋
出雲大社の門前にある荒木屋で出雲そばをいただいた。
出雲そばは、小さな器に入ってやってくる。3段重ねが初期値で、最高5段まで増やせる模様。もみじおろし、ねぎ、海苔などの薬味をのせ、めんつゆを少しかけてかき込むのが食べ方。僕は、生卵 / とろろ / なにもなし の3段重ねをオーダー。生卵がとろとろしていておいしかった。一番上の皿を食べ終わったら、残った汁と玉子を2番目の皿にかけることで、さらにいろいろ混じった味を楽しめた。
この荒木屋は、近辺では一番有名なお店らしくて、長島茂男だの美空ひばりだのジャイアント馬場だののサインが飾ってあった。新しいところでは、滝川クリステルとか。おもわず、クリステルのサインだけ撮影してしまった。
場所は以下の地図を見て、フィーリングで。
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玉造温泉周辺
木公の湯の目の前に、「ケーキハウス アガート」というケーキ屋があった。
「出雲んぶらん」という、出雲そばをモチーフにしたモンブランがあったので食べてみた。
思いっきり、出雲そばそっくりで笑える。
どじょうすくいショー
かの有名な「どじょうすくい」のショーが見られるとのことで、喜び勇んで見に行った俺。
玉造温泉ゆ~ゆで毎晩20:30から上演。30分で終わるので、気軽に見れる。入場料300円。
一通りショーを見せてもらった後、5人限定で「どじょうすくい講座」に参加できる。僕は参加しなかったのだが、どじょうすくいの重要な要素はわかった。
・ほっかむりは、左耳を隠し、右耳は外に出さねばならない。
・1番は首尾よくドジョウを捕まえる。2番では捕まえるんだけど逃げられる。3番はヒルにかまれる。
・鼻に紐でくくった五円玉をつける
奥が深い。
チャンスがあったら僕も講習を受けたい。
そんなわけで、ものすごく島根を堪能した僕がいる。
今年度後期のNHKの朝の連続テレビ小説「だんだん」は島根が舞台らしいし、これから島根はアツいぜ。