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伏見桃山の戦い: 木公軍、敗走

当方が、お城の記念メダル集めに熱中していることは、読者諸氏がご存知の通り。
先日、メダル列島というページを発見し、当方の家から一番近い場所を探したら、伏見桃山城にも記念メダルがあることを知った。
そこで早速、伏見桃山城の攻略に向かった次第。

秀吉が没した城だか、
     近鉄が撤退した観光地だか知らないが、
                 俺が伏見桃山城を落とす!


この伏見桃山城は、遠目に見るとものすごく美しい。
日本の名城といえば、大阪城、名古屋城、姫路城あたりがすぐに思いつくが、それらを見たとき以上に伏見桃山城は感激した。思わず、「うぉ~」とつぶやいてしまったほどだ。

茶々: 天涯の貴妃という映画の撮影のときに、大坂城に見立てるために外装をドレスアップしたそうで、とにかく見栄えがいい。
今日は秋晴れのいい天気で、空の青、植物の緑にはさまれた、黒い天守閣のコントラストが美しかった。金の装飾が自己主張することなく、黒い壁肌を引き締めてる。

しかも、人がまったくいないのがいい。静かに鎮座する天守閣が神々しい。

・・・ていうか、人がまったくいないことの意味をもっと早くに気づくべきだった。

天守閣の入り口らしきところまで庭を歩いて行ったのだが、見物客が他にいないことは上に書いた通りだが、庭の手入れもどことなくいいかげんだ。石畳のあちらこちらから、たくさんの雑草が生えている。チケット売り場らしきブースもあったのだが、無人でシャッターが閉められたままだ。
いぶかしく思いながら天守閣の入り口らしきところにたどり着いたのだが、そこも厚い扉が閉められたままだ。

近くにある公園の管理事務所に行って、天守閣の見学を申し込んでみたのだが、すでに5年以上閉鎖されていて、見学はできないとのこと。

帰ってきて調べてみると、もとは「伏見桃山城キャッスルランド」という近鉄資本のアミューズメント・パークだったようだ。それが2003年1月に閉鎖され、天守閣への入場もできなくなったようだ。天守閣そものは、地元のシンボルとして残されることになったそうだ。ていうか、天守閣そのものが後世に作られたもので、秀吉の時代のものとは場所も違うらしいし。もともと城があった場所は伏見桃山陵(桃山御陵)として明治天皇のお墓になってるらしい。
アミューズメント・パークはなくなったが、一帯は運動公園として再整備され、今日は野球場で少年野球の大会が行われていたようだ。奥にはサッカーコートもあるのが確認できた。

せっかくの美しい城なのに、閉鎖されていて残念。
そして、当然、記念メダルも入手できなかった。
当方、伏見桃山城の前に敗走。殿に合わせる顔がないので、切腹。


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