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漫画本売り場にて

『タッチ』に対する読書欲がかなり高まっている当方である。

以前にも書いたが、実家に所蔵していたはずの単行本セットは紛失したままである。仕方ないので、新たに『タッチ』を大人買いしようと思って、京奈和自動車道の終点にある某ショッピングモールの本屋に出かけてきた。

でも、購入できなかった。


なんですか、この中途半端な陳列風景は?
全11巻のうち、1,3,5,7巻の4冊しか置いていない。本棚が満杯で、全てを陳列することができないので、偶数巻(と、最後の何冊か)はしまってあるのかもしれない。そこで店員に尋ねてみるも、在庫は棚に並んでいるものだけだそうだ。
2ヶ月前に、この店には全巻揃っていることを確認済みだったので買いに来たのだが、まさかこんな結果になっていようとは。

なぜこんなことになっているのか不思議でならなかったのだが、ヤマセミさん(仮)が見事な説明を与えてくれた。

仲の良い二人がいた。『タッチ』を読みたくなったが、小遣いが少ない。そこで、A君が奇数巻、B君が偶数巻を分担して1冊ずつ購入し、貸しあうことにした。8巻まで買い揃えたところで、B君が遠い町に引っ越すことになった。A君は手元に中途半端に奇数巻だけ残ることになったが、なんとなく気持ち悪いので、偶数巻および9巻以降を全て自分で買い揃えた。

う~む、確かにそういう二人がいれば、中途半端に売れ残った巻の説明もつく。
しかし、B君のヤツも、せめて別れの置き土産として自分の所有分を置いていってくれれば、本屋でも少なくとも1-8巻までは在庫が残ったはずだ。それならば、僕もとりあえず8巻までは買い揃えることができたのに(残りは、通販すればいい)、さすがに2巻目がいきなり読めないとすると購入意欲が減衰したのである。
#ていうか、上記仮説が正しいのかどうか知らねーケド。

ガッカリしながら、別の本屋にも行ってみた。行った先は、当方の自宅と勤務先のちょうど中間地点にある、あのスーパーのテナント本屋。
ここには、B5版(?)の、1冊900円位するやつ(全12巻)が売ってた。当方はそこまで金持ちではないので、文庫サイズのヤツが欲しいのだ。自分の懐を寂しくさすりながら、購入を我慢した。

今、通販で買う寸前になっている。

ところで、2件目のこの本屋。
どういうわけか、『孤独のグルメ -新装版-』の在庫が20冊くらい置いてあった。

撮影しようと思ったけれど、レジの目の前だったので躊躇してしまい、写真はなし。
ベストセラー・コーナーに備え付けの棚の下に、隠れるようにひっそりと20冊積んであるという謎の配置。しかも、全てのコミックにビニールがかけてあるのに、『孤独のグルメ』の山の一番上の1冊だけはビニールなしで読み放題。ためしに、レジの目の前で立ち読みしてみる(注)も、まったく咎められない。

これは、注文数を間違えて、もてあましているとかそういう状況だろうか?
映画化された『デトロイト・メタル・シティ』とかでさえ10冊弱しか並んでないのに、この在庫数の多さ。ちょっと微笑ましいような、失笑してしまうような。

(注)僕は同書の文庫版を持ってる。新装版では新作が1本追加されているので、そこのみ立ち読みした。

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