久住昌之・原作、谷口ジロー・作画の漫画『孤独のグルメ』は名作だ。
主人公・井之頭五郎のセリフ
モノを食べるときはね
誰にも邪魔されず
自由で なんていうか
救われてなきゃあ
ダメなんだ
は、何度読んでも胸が震える(「東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ」より)。
そんな主人公が江ノ島で美味そうに女夫(めおと)饅頭を食べていたから(「神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島丼」)、ミーハーな僕も同じように食べてきた。
久住昌之・原作、谷口ジロー・作画の漫画『孤独のグルメ』は名作だ。
主人公・井之頭五郎のセリフ
モノを食べるときはね
誰にも邪魔されず
自由で なんていうか
救われてなきゃあ
ダメなんだ
は、何度読んでも胸が震える(「東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ」より)。
そんな主人公が江ノ島で美味そうに女夫(めおと)饅頭を食べていたから(「神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島丼」)、ミーハーな僕も同じように食べてきた。
ひとりで飯を食う男の孤高のダンディズム。
最初はウケ狙い漫画かと思って読み始めたけれど、深いテーマを持ってる。
密かに売れてる理由もよく分かる。
主人公の井之頭五郎は個人で輸入雑貨の貿易商を営んでいる。
ただし、店舗は構えていない。
結婚同様 店なんかヘタにもつと
守るものが増えそうで人生が重たくなる
男は基本的に体ひとつでいたい『孤独のグルメ』p.17
その言葉どおり、中年に差し掛かっている彼は独身。
絵柄を見る限り、割とハンサムだし、身なりも良いし、言動も紳士的。
留学生のバイトを理不尽なまでに怒鳴り散らす店主に対して、堪忍袋の緒を引きちぎる正義感も持ってる。
そんな主人公が、大都会をさまよい歩き、グルメ本には絶対のならないような大衆食堂に立ち寄る。
そして、孤独に飯を食う。