江ノ島のグルメ

久住昌之・原作、谷口ジロー・作画の漫画『孤独のグルメ』は名作だ。

主人公・井之頭五郎のセリフ

モノを食べるときはね
誰にも邪魔されず
自由で なんていうか
救われてなきゃあ
ダメなんだ

は、何度読んでも胸が震える(「東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ」より)。

そんな主人公が江ノ島で美味そうに女夫(めおと)饅頭を食べていたから(「神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島丼」)、ミーハーな僕も同じように食べてきた。

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漫画本売り場にて

『タッチ』に対する読書欲がかなり高まっている当方である。

以前にも書いたが、実家に所蔵していたはずの単行本セットは紛失したままである。仕方ないので、新たに『タッチ』を大人買いしようと思って、京奈和自動車道の終点にある某ショッピングモールの本屋に出かけてきた。

でも、購入できなかった。

『タッチ』の中途半端な在庫

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『孤独のグルメ』 久住昌之・谷口ジロー

ひとりで飯を食う男の孤高のダンディズム。
最初はウケ狙い漫画かと思って読み始めたけれど、深いテーマを持ってる。
密かに売れてる理由もよく分かる。

主人公の井之頭五郎は個人で輸入雑貨の貿易商を営んでいる。
ただし、店舗は構えていない。

結婚同様 店なんかヘタにもつと
守るものが増えそうで人生が重たくなる
男は基本的に体ひとつでいたい

『孤独のグルメ』p.17

その言葉どおり、中年に差し掛かっている彼は独身。
絵柄を見る限り、割とハンサムだし、身なりも良いし、言動も紳士的。
留学生のバイトを理不尽なまでに怒鳴り散らす店主に対して、堪忍袋の緒を引きちぎる正義感も持ってる。

そんな主人公が、大都会をさまよい歩き、グルメ本には絶対のならないような大衆食堂に立ち寄る。
そして、孤独に飯を食う。

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