この道も いつも来た道
ああ そうだよ
あの日の空は 忘れない
#山田耕作の「この道」で。
春夏秋冬、当方が学生時代にいつも通ったのがこの道。
北12条にある、小さな通用門。特になにも見所はない道なのだが、人も車も少なくて歩きやすい道だった。
前にもどっかに書いたけれど、ある日、元気がなくてうつむきながら登校している日があった。
この道を歩いているときに、学科の同級生の女の子に出くわした。
彼女は僕の顔を見るなり
「見て!すごくきれいな空!」
と、笑顔で見上げた。
つられて見た、空の青かったことよ。
おかげで、その日はゴキゲンですごすことができた。
人は死ぬ間際にいろいろな思い出を走馬灯で見るそうだが、当方の臨終の際には、あの青空をワンカット入れてもらいたいものである。
その青空を撮影するつもりで出かけたんだけれど。
あいにく、今日は曇り空で非常に残念なり。
ていうか、荒天すぎ。
帰りの飛行機(最終便)が3時間遅れるし。
おかげで現在、難波のネットカフェに夜を明かしているんだけれど。
通常なら、ぷりぷりイライラするところだが、例の同級生(♀)のエピソードを思い出しただけで、落ち着きはらってしまった僕がいる。
#なお、彼女とのその後の甘いラブストーリーを語れればいいのだけれど、そんなものは何もなかった。