サイトアイコン alm-ore

『決める: 意思決定の心理学』 中西大輔

NHK教育「出社が楽しい経済学」(土曜23時)を見て楽しめる人は、中西大輔『決める: 意思決定の心理学』を読んでも楽しめると思う。

出社が楽しい経済学は、人々がいろいろな思惑に従って物事を進めるのだが、それが経済学的合理性にのっとってるかどうかというのを寸劇でオモシロくかつ飽きないように見せる工夫をしている。そして、毎週テーマを一つに絞って、簡潔に経済学の概念を説明してくれる。

この番組で取り上げられているような内容は、必ずしも(過去の)経済学のメインストリームではなく、どちらかというと心理学との学際領域で昔から扱われてきた分野。
本書、『決める: 意思決定の心理学』は、その学際領域を心理学側から眺め、NHK教育の番組並みに簡潔にわかりやすく説明してくれているガイドブック。
#さすがに、寸劇はない。

出社が楽しい経済学を見ていると、「人って意外とバカなんだなぁ」なんて思ってしまったりするわけだが。
それに対して、本書では(ていうか、進化心理学的アプローチでは)、どうして人がそういうバカげた意思決定をするようになっちゃったのかということを、「そうした方がいい理由があるんだよ、本当は」という観点から明快に示してくれている(特に4章あたり)。

この本を読んで、チョー専門家になれるかっつーとはなはだ疑問ではあるが、NHK教育の番組の副読本としてはチョーお勧め。
薄いし、軽いし、わかりやすく書いてあるし、安いし。

モバイルバージョンを終了