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高橋留美子展に行ってきた: トラジマオムライスも食べた

高橋留美子展パンフレットJR KYOTO ISETANで2009年4月25日(土) – 5月17日(日)の会期で行われている「高橋留美子展」に行ってきた。
#この後、名古屋、北九州、高松での開催が予定されている(週刊サンデー)。

高橋留美子の代表作「うる星やつら」、「めぞん一刻」、「らんま1/2」、「犬夜叉」の4作品の原画が、各作品30点ずつ(正確に数えたわけではない)ほど展示されていた。
各作品とも、連載ラストのクライマックスシーンの原稿(数ページ)が見れるようになっており、セリフ部分には活字が貼り付けてあって「ああ、このまま印刷にまわされたんだなぁ」と思うと、ちょっと感激。


展示作品のほとんどは、雑誌の表紙や連載の扉絵、カレンダーへのイラストなどのカラー作品だった。いままで漫画家の生原稿をあまり見たことがなかったし、どういう描かれ方をしているのかほとんど意識したことがなかった僕にとっては、いろいろと興味深かった。
高橋留美子のイラストは、水彩絵の具を使ったぼかし具合が絶品だった。以前、単行本や雑誌などに印刷されたカラー・イラストを見たときは「なんだか気の抜けた絵だなぁ」と思っていたのだが、あれはどうやら印刷技術の問題なのだなぁと、今回悟った次第。原画で見なければ分からないような、微妙な陰影やグラデュエーションがあちらこちらに散見され、「さすがプロの仕事」と思わずうなってしまった。
単行本のカラーページのラムちゃんや響子さんを見ても、「かわいくねぇなぁ」と思っていた当方なのだが、原画から匂い立つ色気にちょっとムラムラしてしまった。多くのイラストで人物に関わらず、頬に淡い紅をさし、まぶたを赤いラインで縁取るという描き方が用いられてた。それが色気の正体かと、感心した次第。

代表4作のほかには、「1ポンドの福音」や「炎トリッパー」など、知名度の低そうな作品の原画もいくつかあった。
また、高橋留美子以外の作家の書いた「My Lum」も見ていて楽しかった。特に、吉田戦車作のヘタウマ具合や、原哲夫の北斗っぷりには笑わせてもらった。

ところで、入り口に1枚だけ高橋留美子本人の写真として、新聞記事のコピーが貼られていた(これと同じもの)。高橋留美子の顔を見るのは初めてだったのだが、某知人女性にそっくり(とくに、あの笑い顔!)なので、チョー爆笑した。

ついでに、伊勢丹11階のたまご料理レストランMOLLette(モレット)で、特別メニュー「トラジマオムライス」(1,470円; サラダ・前菜付き)を食べた。
店の外には看板が出ているのだが、店内のメニューには書かれていない。注文するときにメニュー名が分からず、恥ずかしかったけれど「ラムちゃんのオムライス下さい」と言ったら、ちゃんと出てきた。
トラジマが何で描かれているかよく分からなかったけれど、どうもイカスミっぽい。電撃が飛んでたり、スープの中から星型のにんじんが出てきたり、なかなか楽しいメニューだった。

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