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近畿鉄道関係メダリオン(梅小路、弁天町)

 昨日、ふと鉄道関連施設に出かけた。深い理由はない。そこにSLがあるからだ。
 「お前はそんなにSLが好きなのか?」
 と、人は問うかもしれない。いや、別にそんなに好きじゃないと答えておく。

 普段は好物でも何でもないのに、ある日突然、豆腐にネギをふりかけた味噌汁を無性に食べたくなる時があろう。それと似た心境にあったのだと理解していただきたい。

 出かけた先は、京都市の梅小路蒸気機関車館と、大阪市の交通科学博物館の2箇所。両施設は、JRを利用し、乗り換え1回で行き来できる。
 

京都 大阪(乗り換え) 弁天町

 電車の所要時間は、およそ45分ほどだ。

 ただし、梅小路蒸気機関車館は京都駅から2kmくらい離れていて、大人の足で歩いても20分くらいかかるから注意が必要だ(バスも有るらしいが、よー知らん)。道中、それほど賑やかなわけでもないし、せいぜい梅小路公園でキャッチボールをする親子を横目に眺めるくらいしか、見物対象もない。ある意味、苦行。嵯峨野線の丹波口駅を利用しても15分くらいかかるそうだ。鉄道関連施設なのに、あえて直結駅を作らない JR西日本の潔さには頭が下がる思いである。つーか、歩き疲れるから顎が上がる。

 一方の、大阪・弁天町の交通科学博物館はメインゲートこそ駅の外にあるが、北口ゲート(という名称だったと思う)は駅の改札横から直接入ることができる。なんと、JRの切符販売機で入場券を購入できる。通常の切符と同じ用紙に印刷されて出てくるのは嬉しい、楽しい。ゲートに挿入して、いざ入場。その場で入場券が回収されてしまって、持ち帰れないのは残念だが、そのメカニカルなやり方には感動を覚える。

 両施設をめぐって、たっぷり半日潰すことができた。体験機材(運転シミュレータやSL乗車など)
もいろいろあるし、勉強にもなる。大人でも十分楽しめた。

 しかし、僕がこの手の施設に出かけたら必ずやることがある、それは茶平工業の記念メダルの購入&刻印である。そんなわけで、両施設でメダルを購入した。


 写真左は梅小路蒸気機関車館、右は交通科学博物館で購入したもの。
 (写真の不鮮明さは、当方のケータイカメラの限界であるので、ご容赦いただきたい。特にこの手の反射物は綺麗にとるのがさらに難しい。)

 写真には撮らなかったが、表面はD51(梅小路蒸気機関車館)とSL義経号(交通科学博物館)を購入した。

 いずれも、同じデザインのSLである。ここら辺は、両方共 JR西日本の施設で、姉妹博物館の関係にあるという事情か。
 ただし、微妙に異なる形状が微笑ましい。ていうか、どちらのレリーフの方がより美しいか比較してしまうのが人情だ。当方の出した結論は、どっちもダメ。もうちょっと精緻なデザインにできなかったものだろうか。たとえば、せんとくんのメダル(当方が購入した記事)もっと細かいラインが書き込まれているので、技術的には可能なはずである。メインの客層がお子様ということで「まぁ、こんくらいでえぇやろ。所詮、子供だましやしな。わはは。」などと、大阪市住吉区の本社でやり取りされていたのではないかと、ちらりと疑ってしまうレベル。

 いずれの施設もメダル販売機が2台並べられているという豪華ラインナップ。何種類のメダルがあるかは未確認だが、不鮮明な写真から確認するに、おそらく6種くらい(1個400円)。おおくの施設では1台しか設置されておらず、メダルも2-3種である。
 ただし、販売されるメダルのほとんどが両施設で同じだった。交通科学博物館の限定品が「SL義経号」であることはわかったのだが、梅小路蒸気機関車館でしか手に入らないメダルがどれであるかは未確認である。


(左: 梅小路蒸気機関車館、右: 交通科学博物館)

 メダル刻印機(1回30円)の画面デザインも両施設共通であった。


(左: 梅小路蒸気機関車館、右: 交通科学博物館)

 そして、今回いちばん驚いたのは、メダル販売がとても人気であったということ。他の施設では、人々は物珍しそうに眺めるだけで、購入する人はあまりいない。しかし、特に梅小路蒸気機関車館ではかなりの数の人が購入し、刻印までしていた。いつも待ち時間なしに購入している僕が、コーヒー1本飲んで時間をつぶすほど待たされたのが意外だった。

 僕の観察によれば、特に祖父母が孫に買い与えるケースが多いようだった。そして、大阪の交通科学博物館は若い家族(核家族)が多いのに比べて、京都の梅小路蒸気機関車館では親子三代が多いように感じた。
 たしかに、交通科学博物館はコンピュータを利用した大型ガジェットが多く、若い世代を惹きつけるような調度である。一方の梅小路蒸気機関車館はレトロ感満載で、古い世代が懐かしく思う雰囲気だ。

 両方共、似たようなテーマを扱っているのに、うまい割り振りがされているなぁと、1日に両方回ったおかげでよくわかった。

 そんなわけで、記念メダルももう少し割り振りが欲しかった。

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