0.01ミリ世界最薄コンドーム売れすぎ 相模ゴム工業、開発10年、汗と涙の結晶 (zakzak)という記事を見つけた。
コンドームブランド「サガミオリジナル」でおなじみの相模ゴム工業(神奈川県厚木市)が新発売した世界最薄0・01ミリのコンドームが注目を集めている。発売2週間で売り切れになる店舗も出るなど、大ヒットの兆しをみせているのだ。構想から10年以上かけて開発にこぎつけたという逸品。
「そうそう、俺が6月まで住んでいた厚木市にはかの有名なサガミの本社があったんだよね」
とか
「つーか、非モテの俺には0.01mmだろうが、0.02mmだろうが関係ねーんだよ!使う機会ねーしな!」
とか
「思い切って、使用感レポートでも書けばいいのか?そんなわけで、助手(♀)の募集でもするか!?」
とか、いろいろ思うところもあるわけだが、今回その辺りはスルー。
僕が気になったのは、記事の終盤に書かれている一節。
だが、国内の市場は縮小気味で、総生産数量は年々減少。厚生労働省の調べでは、1997年に約858万箱(1箱当たり144個)だったのが、12年には約457万箱まで激減した。それだけに新商品の開発に力を注ぐメーカー側には「市場活性化の起爆剤にしたい」との思いもあるようだ。
1997年から2012年にかけて、生産量が47%近くも減少している。これは驚く。なんでこんなに減ったんだろう?
まずは、ほんまかいや?と思って厚生労働省の統計データを調べようと思った。
コンドームの生産数量・国内出荷数について(okwave)を見たら、『薬事工業生産動態統計』という資料で「医療機器」→「衛生材料及び衛生用品」→「コンドーム」とたどれば国内生産量が調べられるとわかった。
ところが、ためしに平成24年薬事工業生産動態統計年報の概要を見たところ、衛生用品全体の生産量は記載されているが、コンドームのみの統計用はWEBでは見れなかった。
がっかりしていたら、北陸先端科学技術大学院大学の学生さんたちの『世界のコンドーム市場と日本のコンドーム産業の調査と戦略の考察』(2006)というレポートが見つかった。ええ仕事してるねぇ、君たち。
彼らのレポートには1979年から2004年までのコンドーム国内生産量の推移が示されていた。それを見ると、確かに1990年代後半から生産量が減少の一途を辿っている。
なぜ減少しているんだろう?
すぐ思いつくのは、海外から安いコンドームが流入することで国内メーカーが駆逐されたというものだ。しかし、これに関しては彼らのレポートの中で否定されている。そもそも、2004年時点でも国内生産量に対して輸入数量は0.3%ほどしかないのだ。
ますます、国内でコンドーム生産量が減った理由が気になる。僕の興味はそこにある。
しかし、残念ながら北陸先端大の学生さんたちのレポートは、性感染症予防のためのコンドーム使用や生産メーカー研究という方向に展開している。僕の疑問は解けなかった。
はて、なぜコンドーム生産数が減っているのか?
メーカーは需要に合わせて生産量を調整するものだ。ということは、人々がコンドームを買わなくなった(使わなくなった)のだろう。じゃ、なんで買わなくなった?
最近の日本人は「草食化」してセックスしなくなったからというのも考えられなくはないが、コンドームの生産数が半減するほどセックスしなくなったのかねぇ?
避妊具なしの性交をしたがる人が増えたとか、経口避妊薬を使用する女性が増えたのでコンドームが売れなくなったっつーことか?ホンマかいや?
もしくは、子どもを欲しがる人がおびただしく増えたので、そもそも避妊をしなくなったとか?そうだとしても、14年で半減するほどのペースだろうか?
逆に、近年では、性交渉による感染症の予防のためにコンドームの使用が宣伝されてたりするから、昔より使う人も増えてるかもしれないし。
いろいろ仮説は立ててみたけれど、よーわからん。
なんか知ってる人がいたら教えて下さい。