このことは不用意に書くべきことではないかもしれない。
でも、自分の胸にしまっておくのはツラすぎる。ストロングゼロを飲んで酔っ払った勢いで吐き出すことにする。
今日はギターレッスンの日だった。
僕が通い始めたのは2014年の5月だから、もう4年を超える。大学生なら入学から卒業までを経て、就職先で新人研修を終えたくらいの期間だろうか。
高校を卒業した人が大学を経て、社会人の門をくぐって何歩か進んだところを想像すると、その人はずいぶんと成長していることだろうと思う。
それに比べると、僕のギターの技術および音楽的センスのの成長の無さよ。4年間ずっと
「木公はリズムというものを全くわかっていない。8分音符と16分音符の違いをきちんと理解してください。また、メトロノームに合わせてきちんと練習してください。そして、メトロノームも不用意に速度を上げるのではなく、遅いテンポからしっかりと合わせて、リズム感覚を身につけてください。」
とくり返し言われている。
ツラいです。できの悪い生徒でごめんなさい。
でも、どんなにけなされても、レッスンをやめたいとか、サボりたいとか思うことは一度もなかった。
歩みが遅いとはいえ、それなりに進捗があることは自覚している。それはレッスンを続けるモチベーションになる。もちろん、ギター自体がとにかく楽しいということもある。「いつかすごくうまくなって女の子にモテモテ」な自分を想像することも励みになる。
でも、たぶん、レッスンをこれだけ続けてこれたもっとも大きな理由は、担当講師との相性の良さにあると思っている。
僕より10歳以上若い人だけれど、とてもしっかりした人で、同時に関西人らしいユーモアのセンスも抜群で、一緒にいて楽しい人だ。単なる偶然だけれど、彼が講師として割り当てられて僕はラッキーだった。
今日のレッスンで、彼自身から8月いっぱいで講師業を辞めると告げられた。
彼にとって講師業はあくまで副業で、本業は演奏興行である。近年、関西ローカル(一部は関東や海外でも演奏している)ではあるが、彼の興行が軌道に乗りつつある。そのため、講師業からは手を引くことにしたそうだ。
彼のキャリアにとっては最適な選択であると僕も思う。彼の今後を応援したいと思う。笑顔で。
表向きでは。
でも、本音の部分では、とても悲しいし、寂しい。
音楽教室の対応としては別の講師が僕を担当してくれるそうだ。だから僕のレッスン自体は続けられる。
けれども、僕は彼との相性が本当に良いと思っているので(彼が僕のことをどう思っているかは知らない)、別の人にレッスンを受けても今までどおりのモチベーションを保てる自信がない。彼の人間性も好いていたので、定期的に会えなくなると思っただけで落ち込む。
本当に悲しくて、寂しいことです。
現講師の話によれば、後任の講師は音楽教室が新たに採用した新人講師になる予定だという。その人の人となりはおろか、今の時点では名前もわからないという。
現講師は、後任者にきちんと引き継ぎをしておくと約束してくれたけれど、彼の人間性までは引き継げるとは思えない。不安である。寂しい。悲しい。
今の僕の唯一の救いは、
「後任の講師が女性だったらいいなぁ」
と夢想することである。
しかも、若くて、ベビーフェイスで、おまけに八重歯まであれば良い。そして、独身・彼氏募集中であれば、もっと良い。そして、僕と恋に落ちるようなことがあれば最高である。
はやく9月にならないかな。
ずっと9月にならなくてもいいな。