■『愛の渦』
そんな中、
123分中100分くらい全員裸。映画的に優れているわけではないけれど、門脇麦の脱ぎっぷりが素敵なので、観といて損はない。
と紹介されていたのが、三浦大輔原作・脚本・監督の『愛の渦』(2014)。
「NHK『麒麟がくる』でヒロインをやってる門脇麦がどういう事になってんの!?」って思って、そりゃ見たくなるよね。
見て思ったことは、
- 乱交パーティに集まった男女の1夜だけの交流。
- 門脇麦の脱ぎっぷりが素敵だった。もう平常心で『麒麟がくる』を見れない。
- 「100分くらい全員裸」というのは語弊があって、実際にはタオルを巻いてるシーンがほとんど。いや、問題ないけど。
- 乱交パーティの終わる午前5時からがクライマックス。オチがどうなるのかずっとドキドキした。
- 季節は冬なのに、日の出早すぎじゃん。まぁいいけど。
って感じでしょうか。いや、面白かった。
セックスがテーマだし、ましてやほぼ行きずりの乱交だし、口汚く罵ったりするので、まっとうな貞操観をお持ちの方は眉をひそめる映画ではありますが、観といて損はないかもしれません。
■『恋の渦』
ていうか、今、原作者の経歴を調べていて苫小牧市出身だと知ってのけぞった。同郷!どこ中学かわからないけれど、歳もひとつしか変わらないし。高校は室蘭栄らしい。
さて、『愛の渦』の姉妹作っぽい『恋の渦』(2013)という映画もあるというので観てみることにした。監督はかの大根仁だし。
出演者はひとりも知らないけれど。ていうか、映画のワークショップに集まった駆け出し(?)の役者さんたちがキャスティングされたらしい。そりゃ、知らんわ。
YouTubeで冒頭10分くらいが全て公開されてる。まぁ、アマゾンプライムの会員なら無料で見れるけど。
内容としては、モテない男と恋人のいない女をくっつけようと集まった男女のドタバタもの。
全登場人物のホンネとタテマエを巧妙に組み合わせた会話劇。どいつもこいつもいけ好かない奴らでイライラしてくるんだけれど、コイツらの正体を全部知りたいと思って結局最後まで熱中して観てしまった。
ていうか、誰しもオモテとウラがあって、それを巧妙に隠したり暴いたりして生きてるって話は、先の『愛の渦』とも共通するテーマなんだなと思ったり。さらに言えば、人はそうやって生きてるんだよなとあたりまえのことを考え直したり。面白かった。
つーか、カオリちゃん(柴田千紘)が美人でアッチが上手くて性悪で、サイコーですね。
■『身体を売ったらサヨウナラ』
原作は鈴木涼美の自伝。彼女は慶応大→東大大学院(修士)を出た後、日経の記者になった人。ところが学生時代にアダルトビデオに出演していたことがバレたという文春砲を打たれた人。うろ覚えだけれど、そんな話を耳にした記憶がある。
そんな壮絶な前半生を振り返るのがこの映画。
主演の柴田千紘さんは美人さんだなーと思った。
そんな彼女が、頭はいいんだけれど、高慢でいけ好かない女を演じててゾクゾクしますね。
映画自体は、先に紹介した2本の方が断然面白かったけれど。
以上、映画を立て続けに3本観たって話でした。ご清聴ありがとうございました。