昨日、映画『アイミタガイ』を見ました。
それには3つの理由があった。
- 大好きな黒木華さんが主演であること
- 公開初日であったこと
- 月初めの日の割引(1,100円)で見れたから
僕は黒木華さんのことが大好きです。なのでまぁ初日に行くのがファンの勤めかな、と。
でもほんとうは、一番大きな理由は割引の日だったということ。
実は全く期待していない映画だったので、安い日に見ようと思ったわけです。
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1980年代までは鉄道の旅立ちと哀愁というのが多くのジャンルの創作作品のモチーフだったと思うのです。
歌で言えば、『木綿のハンカチーフ』とか『あずさ2号』とか『津軽海峡・冬景色』とか『心の旅』とか。具体的にどれとは言えないけれど、僕より上の世代のエッセイなんかを読むと、「田舎から夜汽車に乗って都会に出た時のことは忘れない。希望と不安でいっぱいだった」みたいな話がよくあるし。
いろいろあると思うけれど、僕は鉄道は「別離」のメタファーだったと思ってる。
当時、少年だった僕も「そういうもんかな。僕もいつかそういう経験をするのかな。切ない別れがあるんだろうな」なんて思っていたりしていたわけで。
18歳で進学(予備校って進学になるの?まぁ進学でいいや)のために実家を出た時は、親の車で下宿先まで送られたので、結局そういう経験はしなかったのだけれど。
就職で北海道を出た時は、飛行機だったし、いろいろな事情で一人ではなかったので、いまひとつ感慨もなかったような気もするわけで。
それから、1990年代からは鉄道の位置づけに関する世間の見方も変化したんじゃないかと思っている。
山下達郎の『クリスマス・イブ』をBGMに、牧瀬里穂が遠距離恋愛の恋人を待つという有名な新幹線のCM。このあたりから、鉄道は人々の別離の象徴ではなく、離れた人と簡単に再会できるという意味付けになったような気がする。
2000年代に新幹線のテーマ曲になったTOKIOの『AMBITIOUS JAPAN!』もかなりポジティブで希望のある曲調だし。
#牧瀬里穂のCMについては、’89 牧瀬里穂のJR東海クリスマスエクスプレスのCMが良すぎて書き殴ってしまったってのがめっちゃ面白いよね。
そんな僕の感じる世相の流れの中、やはり”哀愁の鉄道”に触れたくて『銀河鉄道999』を観たわけです。もう二度と故郷に帰れないかもしれない、そんな哀愁を感じたくて。
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かの有名な「君の瞳に乾杯」というセリフはどういうシチュエーションでどんな風にしゃべるのか知りたくて。
結論を言うと、3回くらい出てきた。わりとカジュアルな感じだった。
映画を見る前は映画のクライマックスで重厚な決めゼリフとして出てくるのかと思っていたので、そういう意味ではちょっと裏切られた。
しかし、愛し合うふたりだけが共有する符丁としての意味は十分にあった。
なお、物語の中で同じ符丁として「時の過ぎゆくままに (As time goes by)」という曲も出てくるけれど、それは第三者も知ってる符丁であった。そういう意味で「君の瞳に乾杯」というセリフは、本当にふたりだけしかしらない言葉で、大事な意味があるという位置づけだった。
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サー、観ました、サー。
サー、鬼軍曹が新兵いびりをする映画だという知識しか持たずに観ました、サー。
サー、有名なシーンだけれどどこかでチラッと出てくるだけだと思っていました、サー。サー、しかし、冒頭でいきなり出てきて驚きました、サー。
サー、もう一つ知っていたのは隊列を組んで歌いながらジョギングするシーンです、サー。サー、ファミコンウォーズのCMでパロディされてるあのシーンです、サー。サー、そのシーンは3シーン目で驚きました、サー。
サー、開始5分で観たかったところは全て見たような気になりました、サー。
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小学校低学年の頃、プレイボーイのロゴのついた軍用ヘリコプターの写真を見た。蝶ネクタイをつけたウサギのアレ。そのロゴがプレイボーイのものであり、プレイボーイがどういう雑誌なのかということはずっと後になってから知ったのだけれど。
後というのはどれくらい後かというと、大学生くらいだったかと。一人暮らしで自分用のパソコンを入手し、インターネットプロバイダの Bekkoame と契約し(当時、使い放題で1万円/月は破格の安さだった)、テレホーダイ(深夜の電話代が定額料金になるサービス。2000-3000円くらいだっけ?)を使って夜な夜なウェッブサーフィン(死語)していた頃だと思う。Playboyのサイトにアクセスしたら、金髪美人のエロ写真が見放題だという噂を聞きつけて画像のダウンロードをしようとしてた頃ですね。結局、当時は回線が細くて、30分待ってやっと顔と胸が見えるか見えないかくらいしかいかなくて、ふて寝したんだけど。
それはさておき、プレイボーイロゴのヘリコプターは何年もずっと気になってて。その写真には、『地獄の黙示録』という映画のタイトルも書かれていたのを覚えていた。戦争映画らしいということはおぼろげに理解していた。「地獄」というおどろおどしいタイトルの戦争映画なのに、プレイボーイのヘリコプターなわけで、僕にはどういう映画なのかよくわからなかった。
よくわからなかったので40年近くそのままにしておいたんだけれど、一方で40年の記憶のしこりにそろそろケリをつけるべき時期だろうと思って。
そんなわけで、観てみたわけです。
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連休だし、Chromecast with Google TVも買ったし、ということで何か名作映画でも観ようかと。
『パルプ・フィクション』はタイトルとジャケット写真だけ知ってるみたいな状態で。写っている女性がユマ・サーマンであることもよく知らなかったし、ていうかユマ・サーマン自体よく知らなくて。『キル・ビル』はずっと前に観たはずだけれど、栗山千明様くらいしか覚えてなくて(あと、布袋寅泰のテーマ曲)。本作のジャケット写真と『キル・ビル』の主人公が同じ俳優だとはいまいちわかってなかった。どちらも監督がクエンティン・タランティーノであり、彼が本作で名を挙げたらしいということまではかろうじて知っていたけれど。
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