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『パルプ・フィクション』を観た

連休だし、Chromecast with Google TVも買ったし、ということで何か名作映画でも観ようかと。

『パルプ・フィクション』はタイトルとジャケット写真だけ知ってるみたいな状態で。写っている女性がユマ・サーマンであることもよく知らなかったし、ていうかユマ・サーマン自体よく知らなくて。『キル・ビル』はずっと前に観たはずだけれど、栗山千明様くらいしか覚えてなくて(あと、布袋寅泰のテーマ曲)。本作のジャケット写真と『キル・ビル』の主人公が同じ俳優だとはいまいちわかってなかった。どちらも監督がクエンティン・タランティーノであり、彼が本作で名を挙げたらしいということまではかろうじて知っていたけれど。

さて、実際に見てみると、ジョン・トラボルタだのサミュエル・L・ジャクソンだのブルース・ウィリスだの、大御所がたくさん出てきてビックリするなど。しかも、誰が主役とも言い難く、それぞれがそれぞれに見せ場があったり、わりとチンケな扱いだったり。事前知識なしに観はじめて、最初は戸惑ってしまった。
しかし、その掴みどころのなさにかえって引き込まれてしまったり。観終わった今でも、いったい何が主題だったのかよくわからないけれど、悪くない映画だったな、と。

どんなお話かというと、冷酷無残で恐れられているギャングのボスがいて。そのボスの息のかかった男たちが、怯えたり、しくじったり、自我を取り戻そうと奮闘したりするお話なんだと思う。たぶん。
で、ジャケット写真のユマ・サーマンは、そのボスの若妻。彼女に下手にちょっかいを出すと、命がなくなるわけである。けれど、彼女は美人だし、ミステリアスだし、科を作ってきたりするからヤバイわけ。

僕が一番好きなシーンは、ボスの手下役のジョン・トラボルタがボスの留守中に妻のお守りを命じられるくだり。
その時にロックンロール・レストランに出かけるんだけれど。妻は5ドルもするシェイクを注文し、ジョン・トラボルタはあまりの高さに驚く(映画の中ではタバコ一箱が1.4ドルだと言ってた。今はタバコが500円くらいだから、だいたい2000円くらいするシェイクか)。
そのシーンで流れる曲が、Link Wray の “Rumble” なんですよね。僕も自分でギター始めてから知ったんだけれど、ディストーションサウンドの元祖っぽい位置づけをされてる曲で。(当時にしては)攻撃的なサウンドで隠れた名曲。この曲が流れて、一気に映画も気に入りました。
#ところで、その “Rumble” をタイトルにした映画があるらしい。今知った。

そんなジョン・トラボルタなんだけれど、まったく予想していない退場の仕方でめっちゃ笑いました。
サミュエル・ジャクソンも途中からさっぱり出てこなくなって、どうしちゃったんだろうと思ったら最後にちゃんと回収されたり。

なるほど名作。

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