京阪奈そばツアー(2) 新大阪駅 天つる

まずは、YouTube で中島らもの落語を見てほしい。
中島らもの見た目や立ち居振る舞い、しゃべり方を生理的に受け付けないという人がいるかもしれないが、そこはなんとか我慢して、とりあえず3:00までは見てほしい。
そこまで見ないと、なぜ僕が新大阪の「天つる」というそば屋に出かけて行ったのかわからない。なぜ僕が嬉々として七味唐辛子周辺の写真を撮影してきたのかわからない。






ビデオの中で中島らもは

新・・・ぇ 新大阪。新大阪のぉ駅のぉ地下のぉんところにですねぇ、天つるというそば屋があるんですが。

と言っているが、この店は新大阪の駅の地下にはなかった。ていうか、新大阪駅にはそもそも地下などない。
確かに、JRの改札が3階で最上階。他のテナントは下層にあるので地下に潜っていくような錯覚がある。ていうか、タクシーが坂道をあがって3階まで上がってきて客が乗降しているのだから、そこが1階で、それ以外は地下だと誤解しても仕方がない構造。

それはさておき、駅ビル1階に、確かに「天つる」という店はあった。
場所は西側(御堂筋線の方角。御堂筋線は2階だけれど)の飲食店街の入口あたり。

天つる

時刻は13:30 ころで、飲食店街も閑散としている。
老朽化した店構えに、どこかノスタルジーを感じる。N700系とか、最新鋭の新幹線が行きかっている下には、こんなボロイお店があるのだ。

天つる 暖簾

駅ビルのテナントではあるが、そばに大型バスの発着場があり、そこには扉がついていない。そこから冷たい空気が流れ込んでくる。
天つるにも扉はなく、暖簾があるのみ。ビニールシートで風除けは作ってあるが、それでも足元の冷えは緩和されない。

店の外にある食券販売機で、「えび天うどん/そば」 400円を購入。
この店は、うどんとそば兼用の食券で、オーダー時に券を出しながら麺の種類を口頭で伝えなければならない。引っ込み思案にはつらい店かもしれない。

僕は事前に東海林さだおの「偉いぞ!立ち食いそば」をみっちり読み込んでいたので、まごつくことなくスマートに注文できた。東海林さだおが

お店の人に「そば、うどん、どっち?」と言わせてはいけない。言われる前に言う

と、イラスト付きで説明していたのをしっかりと心に刻み込んでいたからだ。
カウンターの上に食券を置くのと同時に、小声で「そば」とつぶやく。カッコいい。

僕の後から来た男は席に座って口頭で「かつ丼」と注文し、厨房のオバチャンに「注文は食券でお願いします」と言わせる体たらく。それにくらべたら、俺のなんてカッコいいことか。
俺のスマートな立ち居振る舞いに気圧されたのか、ガンを飛ばしてくるサラリーマン風の客もいなかった。「ツッパリHigh School Rock’n Roll(登校編)」よろしく、ガンのつけ合い、飛ばし合いになれば、自分も中島らもに一歩近づけるかと思ったのだが、残念だ。
つーか、俺以外の客は、さっきのかつ丼注文にまごついた男とどっかのパートのオバちゃんしかいなかたので、残念も何も赤テープ系がいなかったのだから仕方がない。

天つるのえび天そば

注文のえび天そばがきた。
まず、汁をすすると、ダシがきいていて悪くない感じだった。しかし、えびの天ぷらは作り置きのようで、コロモがペタペタのモチモチになっていて、食感が悪かった。汁への溶解性も低く、汁の味の変化も楽しめなかった。

ここで、「そうそう、中島らもにあやかって、七味唐辛子入れなきゃ」と思いついて、少々振りかけてみた。気のせいかもしれないが、ここの七味の中にはラーメン用のコショウが少し入っている感じだった。唐辛子とコショウの組み合わせがなかなかよくて、これは美味しい。家で試してもいい。


ところで、この店に来た最大の理由は、爪楊枝の容器を検分するためだ。

爪楊枝の容器

おい、フタついとるぞ!
フタもどんぶりの中に落ちたってことか!?



営業時間、休業日など不詳。

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