メイジ ミュージカライヴ『宇宙少女マミ』

宇宙少女マミ

宇宙少女マミ

1990年にキングレコードから発売された、山瀬まみ主演のVHSソフト。「ミュージカライヴ」とは、ミュージカル&ライヴのことだそうだ。僕の記憶が確かなら、これは当時大阪府で開催された国際花と緑の博覧会(花博)で行われたイベントを撮影したもの。

山瀬まみの生い立ち(花博とは全く関係がない)に始まり、会場に向かう道中の山瀬まみへのインタビュー(花博とは全く関係のない話)、ミュージカライヴ、山瀬まみが出演している明治のCMなどが収録されている。全57分。

ミュージカル部分には一応ストーリーがある。山瀬まみと相手役の真矢武は遠い星からやって来た宇宙人。彼女らの星は環境破壊が激化し居住が困難になってしまった。移住先の調査のためにふたりは地球にやって来た。地球の環境の素晴らしさに感動したふたりだが、地球でも環境破壊が進みつつあることに懸念を表明する。そして、調査を終えて母星へ帰っていくという内容。
環境がどうのこうの言うあたり、花博向けってことらしい。たぶん。

環境保全のメッセージを発信しつつ、途中で脈絡のない歌が入るので反応に困る。反応に困るといっても、山瀬まみの歌だから、僕的にはまぁアリなんだけど。アリとはいえ、歌われる曲というのが「ビートパンク小僧」やら「本日ハSEITEN成り」やら「ゴォ!」といった”山瀬ロック化計画”の曲であり、世間的にも本人的にも微妙な位置づけとなっている曲ばかりで、ほのかに当方の目頭が熱くなった。

スポンサーは明治なんだけれど、プロデュースはホリプロであり、自社タレントのプロモーションに躍起になっている様子がありありと伝わってきて、さらに目頭が熱くなる。実際、山瀬の他に千葉美加、沖本姉妹(沖本富美代、沖本美智代)といったホリプロの微妙な人材が出てくる。千葉美加など、特に脈絡もなく宇宙人・真矢武に惚れているという役柄を与えられている。かなりしょんぼりな内容である。

とはいえ、山瀬ファンの当方にとってはとても貴重な映像が見られて満足なわけである。
このVHSは、長い間存在は知っていたのだけれど、一度も見たことのない幻のビデオだった。今回、やっとネットオークションでゲットして見ることができた。感動だ。

このVHSが発売された1990年当時、僕は発売の事実を知らなかった。
当時は、今のようにインターネットは普及しておらず、「山瀬まみ」というキーワード検索をして新商品の発売をチェックするなどということはできなかった。主な情報源はテレビや雑誌であり、告知を発見するのは受動的もしくは偶然のチャンスに頼らねばならなかった。宮沢りえの「Santa Fe」(1991年)などの超話題作なら一般紙の一面広告が出て国民全員がすぐに知るところとなったが、山瀬まみのようなバラドル(もしくはB級タレント)のコンテンツが発売されるにあたってはそれほど大々的な宣伝が行われることはほとんどない。だから、僕は『宇宙少女マミ』の存在を長らく知らなかったのだ。
何年かして、そういうものがあるらしいという噂を知ったのだが、すでに廃盤になっていて手に入らなかった。しかも、元々がB級タレントのVHSだから出荷数も少なかったらしく、中古市場でも見つけることができなかった。グーグルで検索してみてもほとんど情報がない。僕は本気で幻のビデオだと思っていた。

それが、偶然ネットオークションに出品されていて、無事落札できたのだ。幻ではなくて、実在していたという感動。それを実際に見たという感動。これは、山瀬ファン歴25年の中で二三を争う感動だ(一番の感動は生山瀬を間近で見たこと)。この感動があれば、ホリプロ・タレントごり押しイベントだろうが、脈絡のない曲のラインナップだろうが、真矢武の♂乳首がちらちら見えて気持ち悪かろうが、平気である。

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