コンビニの中心で内田有紀を思う

2014-01-07 22.06.15先ほど、コンビニで缶ビールを2本だけ買おうとした。

僕が2本の缶をレジの前に置くと、店員さんは手早くスキャナでバーコードを読み取った。最近のコンビニでは、ビールを買うと年齢確認が行われる。ディスプレイに年齢確認のためのボタンが表示され、それを客が自ら押さなくてはならないことになっている。店員さんがビールのバーコードを読み取った瞬間、やはり年齢確認ボタンが表示された。店員さんはマニュアル通りに「確認ボタンを押してください」と口頭で述べた。

僕はコンビニではいつもスマホのおサイフケータイで支払いをする。その意思を店員さんに伝えるタイミングが、偶然にも確認ボタンを押すよう促す店員さんと一致した。店員さんはテキパキと電子マネーでの支払いに切り替えてくれた。そして、また偶然にも、僕が確認ボタンを押すタイミングと一致した。

商品バーコードの読み取り、年齢確認処理、電子マネー支払いへの切り替えという3つの動作が瞬時に終了した。店員さんはまとめの動作として、購入合計額を弾きだした。そして店員さんは、小さな買い物袋を取り出し、2本のビールをそこへ入れようとした。

僕はスマホを読み取り機にかざそうとして一瞬手を止めた。購入金額にはビール1本分しか計上されていないのだ。
「俺の男が試されている」
そう思った。

* * *

フジテレビのドラマ『北の国から』は1981年から1982年にかけて連続ドラマとして放送され人気を博した。その後、1983年から2002年にかけて、スペシャルドラマが8本作成された。子役だった吉岡秀隆中島朋子の実際の成長に合わせ、ドラマの中の子どもたちも青春特有の悩みに苦しみながら成長していく。僕自身が彼らと同年代ということもあり、まるで自分のことのようにそれらのドラマを見ながら育った。
#当ブログには『北の国から』(連続ドラマ版)まとめ記事連載もある。

スペシャルドラマの最終話である『2002遺言』で、吉岡秀隆演じる純は高村結というワケあり女性と出会う。彼女は既婚者であったが、夫(岸谷五朗)は他所に女を作って家を出たきりだった。残された結は、夫の実家で舅と共に暮らしながら、離婚しようにもできないでいた。

結がパートをするコンビニへ頻繁に買い物に来ていたのが純だった。ろくな仕事にも就かずみすぼらしい身なりの純に対して、彼女はごく小さな好意を抱く。結はレジを打った振りをして、純の買おうとした弁当をタダで買い物袋に詰めてやった。
突然のことに慌ててしまった純は、それを受け取ることができなかった。ふたりが押し問答をしていると異変に気付いた店長がやって来た。弁当を無料で持たせてやることができなくなり、結は何事もなかったかの様に事務的に金額を告げ、純から料金を受け取るのだった。

その結を演じていたのは内田有紀だった。
純が弁当をスムーズに受け取らなかったため、結の親切な企みは失敗に終わった。「アンタがグズグズしてるからよ」(だったかな?)と純にだけ聞こえるように口の中でつぶやく内田有紀の芝居がとても印象に残っています。

その後、結は出奔した夫と正式に離婚することができ、さらに純と結婚することとなる。実世界でも、この共演が縁となって2002年に吉岡秀隆と内田有紀は結婚した(そして2005年に離婚した)。
* * *

今夜、缶ビールを2本買おうとした僕だったが、コンビニの店員さんは1本分しか請求しなかった。
普通の人ならば店員さんのうっかりミスだと思うところだ。しかし、『北の国から 2002遺言』の内田有紀を今でも覚えている当方としては、店員さんが僕に何らかの特別な感情を抱いていると考えてしまうのも自然の摂理だ。これを縁にふたりの関係はグッと近づくかもしれない。

しかし。
その店員さんは年の頃こそ20代の学生風ではあったけれど、男性だった。相手が色白ベビーフェイス八重歯のかわい子ちゃんだったら話は別だったろうが、当方は20代男子と私的に親密な関係になりたいとは特に思わない。

彼の真意がどうなのかは藪の中だが、彼のうっかりミスだと判断することが妥当だ。
となると、知らんぷりして1本分の料金で2本をせしめて帰るか、自ら正直に誤りを指摘して正当な料金を支払って帰るかという新たな問題に直面するわけである。

いや、もちろん缶ビール1本236円ごときで後味の悪い思いをしたくないから、きちんと申し出たけれど。店員クンも謝罪と感謝をしてくれたので僕も気持ちよかった。


そんなわけで、店員さんが内田有紀さんのような美人さんでなかったことが今一番悔やまれることであります。
この思いは、5日に放送された大河ドラマ『軍師官兵衛』の第1話が期待はずれだったことに匹敵するほどの悔しさです。もう来週から見なくていいかなという気にもなるわけですが、とりあえず濃(信長の妻)役として内田有紀さんが登場するまでは見ようと思う当方です。

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