ギターは顔で弾く: ついでに発表会のアナウンス

最近、ヒゲを伸ばしてます。オフラインで会った時にギョッとされ、どういう心境の変化があったのかといちいち聞かれて答えるのも億劫だから、先に報告しておきます。

ヒゲを伸ばすことにした理由は単純で、くる2月4日(日)に音楽教室の発表会に出場することになったからです。曲目は内緒だけれど、後期ビートルズの曲であるということだけ白状しておきます。

後期ビートルズといえばヒゲ。それが主たる理由です。

ギターを習いに行きはじめてもうすぐ4年になるけれど、最近やっとわかってきたことがあります。たぶん音楽演奏一般に言えることだろうと思うのですが、演奏は譜面に書かれていることを機械的になぞるだけではダメなんだろうな、と。譜面通りに演奏することは最低限必要なことだけれど、もっと良い演奏をしようと思ったら、自分なりに楽曲と譜面を解釈して言外の意味やニュアンス、感情などを込めなくちゃいけない。

そこまでは悟った。
悟ったんだけれど、演奏面では技術が伴わない。残念ながら。

演奏技術が不足しているなら、それ以外のところで補おう、と。
発表会ではステージに立つ。楽器の音だけではなく、身のこなしや表情などの見た目(晴眼者の場合)も演奏の一要素として聴衆に届く。悲しげな曲をニコニコ楽しそうに演奏したら台無しになるし、逆もまた同じ。ハードロックを紋付袴で演奏したら(場合によってはアリかもしれないけれど)、本来の曲の雰囲気を失わせてしまう。
見た目も演奏の一部だと考えるべきだ。

そんなわけで、後期ビートルズの曲をやるなら、後期ビートルズっぽい外見になってみようと思った次第。それで、まずはヒゲ。

というわけで、次回発表会は以下のとおりです。

日時: 2018年2月4日(日) 12時前後
場所: ホール音蔵(奈良県橿原市; 近鉄大和八木駅から徒歩10分程度)
入場無料

ヒゲ面でエモーショナルにギターを弾く予定ですので、お時間のある方はぜひ冷やかしに来て下さい。

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コメント (5)

  1. sterai

     「演奏は譜面に書かれていることを機械的になぞるだけではダメなんだろうな、と。」

     まさにそういうことが書いてある本が、『努力よりコツ! ピアノがうまくなるにはワケがある』(角聖子 2012年 音楽之友社)です。

     著者は、「自分なりに楽曲と譜面を解釈して言外の意味やニュアンス、感情などを込めなくちゃいけない。」、これこそが「音楽」だって言うんですね。で、ピアノの先生なのに、「譜面通りに演奏すること」に拘る必要はない!とまで言う(笑)。そこに拘り過ぎると「演奏から音楽性が失われていく」と言うんですよ。

     大人になってからピアノを習い始めたような人を対象にした本で、僕はピアノはやっていませんけど、共感しました。ご参考まで。

    • 木公

      なるほど。あながち的外れなアイディアでもなかったようで安心です。

      一方で、譜面から逸脱するには音楽的センスが必要なわけで、それをどう醸成するかが新たな問題になってきます。

    • 木公

      人間椅子は別格じゃん!

  2. sterai

    「顔で弾く」と言えば、やはりブルース系です。デレクさんとドミノさんも演ってるあの曲です。

    https://youtu.be/mE9H1bW-zQ4

    表情はもちろん、下唇の下のチョビヒゲ、幅の広いモミアゲ、実は異様に長いシャツの襟、なんかもポイントです。

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