NHK『ブギウギ』第122回

ちょうど10年前の今日、約2万円でエレキギター本体と練習用ソフトRockSmith2014を注文した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第122回めの放送を見ましたよ。

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最終週(第26週)『世紀のうた 心のうた』

鈴子(趣里)は年末の特別番組『オールスター男女歌合戦』で立派にトリを務めあげ、観客や視聴者を魅了した。落ち目だと言われていた評判を払拭し、まだまだトップスターであると人々に意識づけた。
本番が終わるや否やアユミ(吉柳咲良)が楽屋に挨拶に来た。鈴子のステージを見て、自分はまだまだ実力不足だと思い知らされたと話した。鈴子の持ち歌『ラッパと娘』を歌うなど、自分には実力が伴っていなかったと謝罪した。改めて鈴子を目標に、自分の持ち歌で観客を魅了する歌手になると決意を述べた。
新聞や雑誌でも鈴子のステージの様子が好意的に取り上げられた。「完全復活」と大きな見出しが踊った。

しかし、鈴子は本番直後から気が抜けたようになってしまった。家族から話しかけられても上の空であった。
翌日も、昼間からベッドに横たわり放心状態だった。ぼんやりとこれまでの自分の人生を振り返るばかりだった。

なんとか体を起こした鈴子は、羽鳥(草彅剛)の家を訪問した。妻・麻里(市川実和子)は鈴子の大活躍をベタ褒めした。羽鳥もにこやかにその様子を眺めていた。

けれども鈴子はいつになく元気がなかった。
そして、歌手を引退するつもりだと打ち明けた。
年末の歌合戦で燃え尽きてしまったのが大きな理由だと説明した。あの日は、先に歌ったアユミを見たことで大きなエネルギーをもらった。そのおかげであれだけのステージを披露することができた。しかし、今後はもうあのように歌える気がしないというのだ。
今までも疲れ切って放心状態になることはあったが、頭の中では常に将来の歌のプランが次々に思いついた。しかし、今回はもう十分にやり切ったという思いしか浮かんでこないと話した。

羽鳥は静かに話し始めた。
年末の歌番組の直前には、鈴子は世間から落ち目だと言われており、鈴子自身もどこか元気がなかった。確かにアユミのステージも素晴らしく、そこからエネルギーを得たという話も理解できる。世間から彼女をライバルと仕立て上げられた鈴子は、何か決意を持って歌合戦に出場するのだろうと思っていた。
けれども、まさか引退を考えているとは思わなかったと述べた。

そこを境に、羽鳥は口調が険しくなった。
羽鳥は鈴子を引退させるつもりはないと言い切った。羽鳥は、鈴子のために書いてきた曲は鈴子が歌ってこそ完成すると考えている。鈴子が引退するということは、それらの歌を全て葬り去ることになる。そんなことは絶対に許さないというのだ。喜劇舞台や映画出演など、一時的に異なる仕事をするのは構わないが、歌手を辞めてこれまでの歌を葬り去ることは絶対に許さないと語気を強めた。
鈴子が本当に歌手を辞めたら絶縁すると言い捨てて、羽鳥は席を立った。

帰宅した鈴子は、家族を集めて歌手引退を切り出した。実際にオファーもいくつかあるので、これからは女優をしていくつもりだと話した。
マネージャー・タケシ(三浦獠太)は猛反発した。彼も鈴子が歌手を辞めることに我慢がならなかった。就任以来頼りないマネージャーではあったが、鈴子のステージを一番そばで見聞きしてきた彼は誰よりも歌手としての鈴子のファンなのだ。怒ったタケシは席を立って行ってしまった。

愛子(このか)は、歌手が嫌になってしまったなら辞めてもいいと話した。ただし、鈴子の歌が聞けなくなってしまうのは寂しいとも述べた。
鈴子は何も言わず愛子を抱きしめた。戸惑った愛子が話しかけても鈴子は何も言わずに、よりきつく愛子を抱きしめた。

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このドラマの中では、羽鳥善一役の草彅剛の芝居がずっと一本調子でつまらないなと思ってたんだけど。だから、まとめ記事でも羽鳥のシーンをカットすることが頻繁にあった。
ところが、今日の静かに怒りを込める芝居は良かったね。やればできる役者さんなのに、これまで大根役者っぽかったのはどういう演出意図だったんだろう。「音楽バカ」演出?

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