I wish you lived mostly happily ever after

先日,ストーリー・オブ・ラブの最後のせりふが気に入っていると書いた(この記事).
あれを書いたとき,まったくもって当たり前のことから,僕は目をそらしていたようで.

僕は,”And they lived happily ever after” よりも “And they lived mostly happily ever after” の方が,気張らない関係でいいものだと思っていた(今でも,それは変わっていない).
しかし,mostly よりも prettycompletely あたりの副詞でなくては辛抱ならない人も当然いるかもしれないわけで.
もしかりに,そういう人があの記事を読んで,面白くない思いをしていたとしたら申し訳ない.

物語は,想像の世界であり,そこで時間が終わっている.ゆえに,”And they lived happily ever after” と宣言してしまえば,それは疑いのない事実になるわけだ.
物理時間を生きている,現実の人々に対してはどのタイミングで “And they lived happily ever after” と宣告できるんだろう?
関係が終わるとき? happy であることが前提だから,「死が2人を別つ時」?
それ以外の原因で関係が終わったときは “And they lived unhappily ever after” ですか?
・・・まぁいいや.

しばしば関係というものは,うまくいかないことがあるわけで.
多くのケースで,「誰が悪い」って問題でもないよね.
その時考えるべきユニットは関係そのものであるから,「誰」という個人レベルのユニットに分解できないのは当然なわけで.

関係が悪化したときにとる行動は,「解消」か「修復」「気づかないことにする」くらいしかないよね.
「気づかないことにする」は,認知的に関係が良好なわけだから,表面的には happy だよね.
「解消」がいいのか「修復」がいいのかは,難しい問題だ.その人の立場や考えたかによるでしょう.ケースに依存もするし.
いろいろな要因によって「解消」と「修復」のどちらが採用されるかは変わってくるけど,僕のデフォルトの選択肢は「修復」だ.
そもそも,僕は物事を深刻に考えない楽観的な態度の持ち主なので,「まぁ,これ以上悪くなることはなさそうだし,ぼちぼちがんばって,mostly happy な状態に持っていきましょう」と修復を提案します.
しかし,逆の考え方を持ち「こんなにひどい状態を続けて,happy になる余地はない」と解消を提案する人も世の中にはいるわけで.

関係者全員が同じポリシー(解消 or 修復)を持っていればとるべき選択肢の決定は容易だけど,ポリシーが異なっているとおとしどころが難しい.
よくあるパターンとしては「じゃぁ,当面は修復でがんばりましょう.しばらく様子をみてダメだったら解消ね」っつーものでしょうか.
そんなときでも,僕は最後まで「修復」を強行に主張することが多いかも.

使い古された言葉だけど,「出会いがあれば別れもある」わけで.
しかし,出会うことよりも別れることのほうが,非常に繊細な問題なわけで.
どうせお別れするなら,気持ちよく終わりにしたい.
どうしても最後ってのは暗くなるけど,明るくいきたいよね.


alm-ore 終

I wish you lived happily ever after.

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