タバコと俺.
当方,二十歳を超えて数年経った頃から喫煙者になった.日本では「未成年者の喫煙は法律で禁止されている」わけであり,そういうわけで法律を遵守する健全な市民だったわけで.
意地悪な人たちからは「なんで,二十歳までタバコ我慢したのに,そのまま一生タバコと縁のない人生を送らなかったの?つーか,タバコって普通は遅くとも高校生の時に覚えて,二十歳になったら晴れて卒業するもんじゃないの?」とまで言われる始末.
二十歳を超えて数年経ったある日,ちょっと・・・,いや,かなり気になる女の子がいたわけで.その子がsmokerだったわけで.
でもって,彼女の根が意地悪なのか,僕をからかったのか「ふーん,タバコ吸わないんだ.1本吸ってごらん.これを吸うことができたら,ご褒美にキスしてあげてもいいわよ」と言ったわけで・・・.
あれからもう何年も経ちました.
その女の子とは,すでに別々の人生を歩んでいます.
その子とキスすることはもう二度とないだろうけれど,今でも彼女からもらったライターで,あの日と同じ銘柄であるキャスター・マイルドにキスをしています.
分煙化や嫌煙が叫ばれる昨今だけれど,一時の餌に釣られて喫煙の道に踏み出したことを後悔しているわけではない.むしろ,タバコのおかげでよかったことがたくさんある.
例えば,就職して今の職場に配属された春.ほとんど知らない人ばかりで,研究の内容もマイノリティーで,知人の輪を広げるのも難しかったわけで.
しかし,喫煙所に行けば,常に誰かいて,自然といろんな話をするようになったわけで.ほうっておけば,絶対に話をすることがないような人とも顔見知りになれたわけで.これは,とても得がたいことだと思う.
喫煙者でよかった.
そんな,喫煙所友達の一人がこの人.しかし,この人はつい先日「脱タバコ」に成功.最近は,ジョギングとか「あさんぽ」とか健康的な生活をしているらしい.うらやましい限りだ.
ところで彼は,今日になってここ(alm-ore)を発見した様子.
「ラストサムライ」の記事に反応してくれたり.
やっぱ,あのキスシーンはいらないよねー.あれがなかったら,文句なしだったのに.
というわけで,適齢期の男女が出てくるんだけど,ラブシーンのない映画を見ましょう.
Rock と言えば「反骨精神」のはずなのに,思わずほのぼのする映画を見ましょう.
ストーリーはベタなんだけど,ノリノリの音楽でそんなの大目に見てあげちゃう映画を見ましょう.
タバコや露骨な性描写などがありませんし,人も死なないし暴力もないし,小学校の子供たちがロックバンドを結成すると言うお話なので,お子様と一緒に楽しめるかもしれません.
興行的におそらく地味だったと思われるけど,今年度alm-ore映画賞受賞作品です.
そんなわけで,スクール・オブ・ロック スペシャル・コレクターズ・エディションが2004年9月17日に発売予定です.
あと2ヶ月が待ち遠しい.
それまでは,サントラでも聞いて我慢しよう.
だけど,今夜だけは George Michael の “Kissing a fool” を聞いて,ちょっと泣こうと思う.