「京阪特急の丹波橋~四条間はなんであんなに混んでるんだ?いや,別に,それほど悪いことばっかりではなくて,ある意味それはそれで楽しいこともあったり,なかったりするんだケドー」
なんて,世の中で暮らしているほとんどの人にとっては,どーでもいいことであり,別にそんなこと考えたって給料が増えるわけでもないし,娘の引っ込み思案な性格が直るわけでもないし,定年後すっかり老け込んだ父親が若返るわけでもないし,明日の天気が良くなるわけでもないし,Windowsが今以上に安定して動くようになるわけでもないし,何気ない呟きが「日本流行語大賞」を受賞するわけでもないし,人々の平均寿命が延びるわけではないし,腹も減るし,コンサドーレが試合に勝つわけでもないわけで.
まぁ早い話が,いつものごとく僕は,まったくもってくだらないことばかり考えていたというわけで.
ボーっと考え込みながら,いつものごとく Junk Cafe に車で向かい,駐車場に停めたわけで.
暗い中,入り口に向かうと,建物の影から小さな人影がぬぅっと現れちゃったり.店内からこぼれる光を手がかりに様子をうかがうと,店のおねーさんが店に入ろうとしていたところだったり.
もう,お互いに顔見知りなので,「こんばんは」と挨拶してみたり.特に,いらっしゃいませ,とも言われなかったけれど,別に全然気にならないわけで.いまさらって感じもするし.
で,もちろん一緒にお店に入るわけで.
通常なら,「自称・紳士」の木公サマなので,ドアを開けて彼女を先に入れてやるところだけれど,冒頭のグダグダ文のようにいろいろ考え事をしていたので,ついうっかり自分が先に入ってしまったり.あと,もう1つ言い訳をさせてもらえば,彼女は裏口に向かったものと思っていたってこともあるんだけど.
ドアから中に入り,いつもの調子で,人差し指でジェスチャーしながら「ひとり」と,別のおねーさんに合図しながらドアを閉めると,
むにゅ
とした感触が伝わってきたり.
ついでに
きゃっ
と聞こえた気がしたり.
みたら,さっき外にいたおねーさんがドアに挟まってるし!
ごめんなさい.m(__)m
さてさて,いまや僕の指定席(?)となったカウンターの右端の席に座ろうとしたら,先客がいらっしゃったり.たまたま空いていたテーブル席に通されちゃったり.
テーブル席って,周りに他人がいっぱいいるし,空間が開放的だし,本読むのにもあんまり落ち着かないので好きじゃないんだよねー.
でも仕方ないんだけど.
しばらくすると,隣の席のお客さんにおねーさん(ドアに挟まってない方)がお冷を継ぎ足しに来た.
しかし,手を滑らしたのか,ポットの水を氷ごと,お客さんのまだ3分の1くらい残っていた食事の中にぶちまかしてしまったり!
おねーさん,平謝りですわ.
「新しいの持ってきましょうか?」とか言っているものの,当のお客さんは,もうこれ以上食えん,とか言ってるし.まぁ,この店のボリュームですでに3分の2も平らげてるからねー.
おねーさんは気まずそうに厨房に戻っていたんだけれど,その後の,水をこぼされたお客さんの言動に聞き耳を立ててみた.
「気にいらねー店員だったら,ぶち切れてるとこだよな.ここは感じいいから,そんな気にならないけど」
みたいなことを言っていた.
そうそう,そうだんだよ.
Junk Cafe って,店員がみんな気持ちいいんだよ.
それを,他人の口から再確認した日だった.
なお,本日,山本文緒「あなたには帰る家がある」を読み終わった.
うーむ,茶番劇.
ぐちゃぐちゃしてるだけで,キレがなかった感じ.
その時、木公の心はとめども無い思いで満たされていた。そのため、習慣的にいつものようにでドアを閉めようと手をやった。
しかし、そこには、ドアではなく バイトのお姉さんが…..
(この後、どうなったかは読者の語想像におまかせします)
なんて 話ではなかったのかな?
あ,その手いいなぁ.
次回はボーっとしていて,ドアと間違えて「むにゅ」っとやってしまったフリをしよう.
#”無乳”と変換されてしまった.^^;