どうした俺?
珍しく早起き.
んなもんで,WEBでニュースのヘッドラインなど見ていたら,「あぁん?」と思う見出し発見.
東京都世田谷区の自宅で首つり自殺した自民党の永岡洋治衆院議員(茨城7区)が、昨年末からうつ病で通院、投薬治療を受けていたことが2日、警視庁成城署などの調べで分かった。
だそうで.
寝起きでぼーっとしながら読んでると,
「ふぅ~ん,うつ病の薬飲むと,自殺したくなっちゃうのかぁ」
とか思っちゃった.
ちょっと待て,俺
僕は専門家じゃないから正確なことはわからないけれど,「うつ病だと,自殺したくなる」という事実はあるだろうけれど,「うつ病の治療をすると,自殺したくなる」という事実はないよね.
日本語の理解力が足りない僕だけなのかもしれないけれど,上記の記事を深く考えずに読むと,うつ病の治療をしたことが自殺の引き金になったかのように,一見読めるような・・・.
それって,ミスリーディングだろうよ.
ただでさえ,うつ病って,”なんとなく恥ずかしい病気” で治療に行きたがらない人も多いのに,「治療すると自殺しちゃう」という誤った因果関係を刷り込んじゃうと,ますます治療に行く人減るじゃん!
正確なデータを調べ切れなかったので,いい加減なことを言うけれど,”うつ病の治療を受けていて自殺した人” よりも “うつ病の治療を受けずに自殺した人” の方が世の中に多いんじゃねーの?
そういう印象が抜けてる記事は,いかがなものかと思った.
僕の直感通り,「うつ病の治療と自殺に因果関係はほとんどない」ということが正しいのなら,件の記事は
「東京都世田谷区の自宅で首つり自殺した自民党の永岡洋治衆院議員(茨城7区)が、昨年末からうつ病で通院、病院の帰りにコンビニで頻繁に『デラぺっぴん』の立ち読みをしていたことが2日、警視庁成城署などの調べで分かった。」
だの,
「東京都世田谷区の自宅で首つり自殺した自民党の永岡洋治衆院議員(茨城7区)が、昨年末からうつ病で通院、駅前で道に迷っている外国人に行き先を説明するなどのボランティア活動を行っていたことが2日、警視庁成城署などの調べで分かった。」
だのに書き換えても,伝わる情報量はほぼ一緒だよな.
そんなわけで,alm-ore は「うつ病は心の風邪」という有名なフレーズを掲載した上で,うつ病への悪いイメージがなくなることとを祈ってやみません.
朝っぱらから熱くなっちゃったけれど.
「容疑者は精神科への通院歴がありました・・・・」
・・・・
の部分の行間をどう読むか(どう読ませたいのか)、いつも考えてしまう私には非常に気になる表現です。<投薬治療