わしょくん、きくちゃん、じんとにっくん

20年以上前の話。
NHK教育放送で「小学1年生理科」という番組が放映されていた。
理科の教材番組で、”みるくん、きくちゃん、なんだろうくん” という3人の人形が出てきて理科の実験を行うという番組。
人形のキャラクタ名どおり、いろんなものを見たり、聞いたりしたり、いろいろ疑問に思ったりするというもの。

なお、当方の faviorite キャラは “なんだろうくんのお兄さん” である。
このキャラクタは人形としては存在しておらず、みるくん、きくちゃん、なんだろうくんの会話の中にのみ登場する幻のキャラクタ。
幻であるが、小学1年生のレベルを超えたいろんな知識やグッズを持っている。

一番印象に残っているエピソードは「U字型磁石」。
なんだろうくんが、お兄さんのU字型磁石をこっそり持ち出してくる。それを砂場に持っていって、ゲシゲシと蹉跌を収集しまくる。最初は面白がってやっているのだが、最後に磁石にくっついた蹉跌をきれいに取り除くことが困難であるということに気づき、途方にくれるという話があった。
最後には “ビニール袋に磁石を入れて収集すれば、磁石に直接蹉跌がつくことは無い” という技を編み出し、ストーリーはハッピーエンドとなるわけである。

しかし、最初のU字型磁石からは蹉跌が取れてないし、きっとなんだろうくんはお兄さんにこっぴどくしかられることだろう、と幼心に心配しながらみていた。

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