木公の誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて勉強しました

タイトルの元ネタは、Woody Allen の映画ですね。
僕は見たことありませんが。

見たことがある人は、映画の感想と、僕も知りたがっているけどにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えてください。

できれば、色白ぽっちゃり系のベビーフェイスの若い女性のインストラクターから、実技を伴った講義を受けることを希望します。

そんなわけで、以下同様に、下衆な話が延々と続くので、そのテの話に嫌悪感を抱く恐れのある方は、今夜のところはこのへんで、おやすみなさい。

続きをみるときは部屋を薄暗くして他人を近づけすぎないようにしてみてくださいね。

もしくは、

【警告】

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はい] [いいえ



高校生の頃、僕の周りでしきりに議論されていたことは、「エロ本の買い方」である。

女性の裸に対する膨大な好奇心に比例して、エロ本を買うことに対する羞恥心も莫大であった。
その結果、多くの紳士諸氏が若い頃に試みたように、いわゆる「サンドイッチ買い」が各地で試みられていた。
手続きは簡単である。
たとえば、「駿台斎藤の英文法・語法特講」(斎藤資晴)と「シグマ基本問題集 数学」などといった参考書を2冊と「デラべっぴん」等のイヤラシい雑誌を書棚から取り、真面目な参考書でエロ本を”サンドイッチ”にして隠蔽しながらレジで清算するという方法である。
これならば、書店内の他の客に自分のスケベさを悟られることなく、すました顔で購入できるのである。

しかし、この「サンドイッチ買い」は、多大な出費を要するという諸刃の刃。
あまり多用することはできない。
同級生には、「参考書を買うから、金をくれ」と親にせびって、その金の一部をエロ本に回すという親不孝者もいたけれど。

同級生の中には、「サンドイッチ買い」をする経済力もなく、また、結局はレジでエロ本を買うことがバレてしまうという効力の弱さから、エロ本専門に万引きするという不届き者もいたけれど。
ただし、万引きがバレると、エロ本が欲しくてたまらないというスケベ心の上に、犯罪まで犯す魂の不浄さまでもが広く知れ渡るので、失敗したときのリスクがかなり大きいけれど。
当方は「サンドイッチ買い」をするだけの小遣はなかったけれど、万引きをする勇気はそれ以上になかったので、幸い犯罪に手を染めることはなかったけれど。

その代わり、古本屋に走った。
古本屋なら、定価よりも安く入手できるし、客も少なくていいし、店主もモウロクしてるようなじいさんだったので羞恥心が少なかった。

千円札が1枚と500円玉を1枚程度を財布に収め、古本屋の写真集のコーナーから自分の青春をかける1冊を吟味する俺。
そして、そこで出会ったのが、かねてから探し回っていた「山瀬まみ 夢中遊泳」という超かわいい写真集で、エロそっちのけでそれを買って帰ったわけだが。
まぁ、それはまた別のお話。


以上が高校生の時の議論。
大学に入っても、やっぱり「エロ本の買い方」が議論されるわけだが、この段階になるとテーマの詳細が変わってきた。
そこで議論されていたことは「エロ本を買うとき、男性と女性、いずれのレジ店員を選ぶべきか?」であった。

これは、今日まで続く、深いテーマである。
男性派の言い分は「女性にエロい自分が知られるのは嫌だ。同じ境遇をすごす者として、男性店員となら無言の連帯感が生まれる。ゆえに、男性店員にすべきだ」というものである。
それに対して女性派は「あえて女性店員にエロい本を見せ付けて、その反応を見るのが最高だ。場合によっては、こちらの自ら慰める境遇に同情してくれるかもしれない。もっとうまくいけば、ねんごろになれるかもしれない。」と主張する(後半部分は、幻想に過ぎないと思うが)。

いずれの会派に属するかは、イデオロギーの問題であり、ロジックでは解決できない問題だろう。きっと。


さて、人生の半分以上の時間を、そのような形而上学的思弁に捧げてきた当方であるが、本日数年ぶりにこの難問に突き当たった。

そもそもの発端は、万城目学のデビュー作である「鴨川ホルモー」を購入するために書店に向かったことにある。
経済的理由でエロ本を断念していた15年前と異なり、今や財布の中に福沢諭吉先生が2人も御す身分になった当方である(ていうか、昨日は給料日だったのだ。ありがたや)。
面白そうな本があったら、もう何冊か買って帰っても良いだろうという判断に至った。

財布こそ何とか年齢にふさわしい中身になった当方ではあるが、頭の中はいまだに15年前から成長していない当方である。
書棚に平積みになっていた「スローセックス完全マニュアル」(アダム徳永)と「エリートセックス」(加藤鷹)に目が釘付けになり、迷うことなく購入を決めた。

迷ったのは、レジに向かう途中である。
セックスの文字が表紙に大きく踊る本をレジに持っていくのはとても恥ずかしい。
「サンドイッチ買い」をしようにも、隠すべき本が2冊で、隠さなくて良い本(「鴨川ホルモー」)が1冊である。
これでは、1枚のパンをレタスとハムで外側から挟み込んだサンドイッチのようではないか。
もう、どっちが主で、どっちが従なのかわからない。


しかし、そこは「財布は相変わらず薄いが、神経はそれなりに図太くなった」当方である。
コソコソするから恥ずかしいのであって、セックスだろうが、童貞だろうが、包茎だろうが、早漏だろうが、短小だろうが、テクニック不足だろうが、堂々とさえしていれば相手もその雰囲気に飲まれてしまうはずだ。
そうすれば、何も恥ずかしいことはない。
そう自分を言い聞かせて、これ見よがしに、胸を張ってレジへ向かった。

レジへ到着すると、店員さんは女性だった。
大学時代の「店員は女性か、男性か?」という問題に対して、実は”女性派”の論客であった当方は、望むところよ、と胸の中でつぶやいて待ち行列に並ぶ。

現在の接客はおばさん。その後ろには、ベビーカーの娘のほか、姉を手で引いている若い母親。
つまり、店員を入れて女性5人 vs 俺1人という圧倒的な数の不利。
いや、数の不利はあんまり気にしていなかったんだけれど、幼い姉妹の情操教育にどうかと思って、”セックス”とかかれた2冊を背中に回して、ちょっぴり隠してみる俺。

試合に勝って、勝負に負けた感じ。
なんか、幼い姉妹は、書店で募集している塗り絵コンテストの作品を提出して、ご褒美のフェルトペンとかもらってるし。
なんか、自分が薄汚れてる感じがしてきた。

で、いよいよ僕の清算の番。
3冊の本を、全て重ねて、裏表紙が上になるように差し出した。
「ち、違うよ!書名が恥ずかしかったんじゃないからね!バーコードを読み取りやすいように置いたんだからね!」
と、心の中で弁解している俺。
またしても、試合に勝って、勝負に負けてる。


そんなわけで、家に帰ってきて、まずは「セックス・シリーズ」の2冊から読んだ。

いずれも、大同小異。
「現代日本人は、セックスを楽しんでいない。楽しくて気持ちいいセックスをするにはこうすればよい」という説明がされている。
両者共通するポイントとしては
・女性は、男性が思っているほど気持ちよく思っていない
・AVビデオはあくまで、”演技”であり、あんなんで女性は喜ばない
・射精以上に気持ちいいセックスがありうる
・重要なのは挿入ではなく、愛撫とコミュニケーション
という点だとか。
あんまりビックリするようなことは書かれていない。

掘り下げるべき点としては、「射精以上に気持ちいいセックスがありうる」のみか。

加藤鷹『エリートセックス』については、p.56-58あたりに書いてある、加藤が射精せずに最高の快感を得て、失神したという話。
このエピソードは、佐々木忠監督『密教昇天の極意』というAVの企画で、性的快感(精神)と性行為(身体)は必ずしも同じではないということを示そうとした経験から来ている。
詳しい手続きは書かれていなかったが、

「男が何かをしなければ」という既成概念を全部捨てて、女性がしてくれることすべてに対して「ありがたくて嬉しいことだ」という100パーセント感謝の気持ちで受け入れてみてはどうだろう、ということに落ち着いた。つまり、男が身も心もマグロになりきる、という実験だ。

と記されている。
なんだかよくわからないけれど、すげぇ良かったらしいよ、鷹さんの生涯で1番だったらしいよ。
相手の女優さんも、自分がオーガズムを得たわけではなかったのだが、ものすごく満足していたらしい。

この企画のそもそもの発端というのが、監督の佐々木氏が、どこかで普通のマッサージを受けてリラックスしたときに、ついうっかりナニがアレしてしまったという経験に端を発しているらしい。
そんなわけで、究極の快感とはなんぞや?という問題意識にたどり着いたらしい。


そして、マッサージによるリラックスから、性的快感に到達するという事実に別のルートでたどり着いたのがアダム徳永であり、一緒に買ってきた『スローセックス完全マニュアル』の著者である。

彼もセックスの究極の(男性にとっての)目的は射精ではなく、男女の愛撫による快感の高まりだと主張しています。
その根拠が、「人間以外の動物の性行為はあくまで生殖目的で、快感を求めるものではない。快感を得るためのセックスは人間にのみ与えられた特権」というところにあるようですが。
個人的には、動物が性行為で快感を得ているのかいないのか、わからないので、この主張はどうかと思いますが。

「快感の定義はなにか?」とか「快感をどうやって測るか」とか考えないと解けない問題だし。
人間はご飯を食べたり、排泄したりしたら快感を得る。うちのあるむを例に挙げると、猫だって摂食や排泄で快感を得ているように見える。きっと、猫が性行為しても、同じような快感を得てるんじゃないかと思うけど。
まぁ、いいや。

徳永氏が本書の中で語ることによれば、射精至上主義を捨て去り、彼の考案した「アダムタッチ」を駆使した愛撫をすることで、快感を高めることがもっとも良いセックスだとされている。
「アダムタッチ」のやり方、女性の各部位への愛撫の仕方がイラストで、(読者が赤面するほど)懇切丁寧に記されている。
なお、男性向けマニュアルだけではなく、女性が男性を愛撫するときのコツとかも、(会社の昼休みに広げていたら、女性社員からセクハラで訴えられそうなくらい)詳細にイラストで描かれている。

正直、あんまり真面目に実践する気にはなれなかったけれど、1度試してみてもいいかな、くらいには思ってみたり。
#チャンスがあれば・・・。


しかし、2冊読んで思ったことは、
「人間関係やセックスのやり方まで、マニュアルがないとダメなのかねぇ」
ということ。

いや、何もこの2冊が「ここに書いてあることのみを実践して、それ以外はやっちゃダメ」と言っているわけではないが、マニュアルで定められたやり方じゃなくて、いろいろ自由に試してみるから気持ちいいんじゃないかと思ってみたり、みなかったり。
試行錯誤のオプションが増えるという意味では、有益な本だったけれど、それ以上ではないな、という印象。
#ちなみに、加藤鷹伝授のアナル・セックスのやり方はすげぇ勉強になった。純粋に知識として。彼自身も「安易にやらないように」と注意しているけれど。


コメント (6)

  1.  ウッディ・アレンの映画は、そんなにキョーレツにエロなのではなく、エロに翻弄される人間のペーソスみたいなのを表現しつつのコミカルな映画でお奨めですよ。パクリと自覚していたかどうか不明ですが、鈴木みそという漫画家が15年くらい前に自分と奥さんをモデルにこの映画とそっくりな漫画を描いたこともあります。

     学生の時、短い間ですが本屋のレジでバイトしていました。いますね~、エロ本買いに来る人。売ってるからですが。でも、店員は女性派の人にとっても、普通にかわいい女性店員が希望なのであって、わたしのようにDNAはXXでも見かけが全然女っぽくないタイプは却下だったのでは? きれいな新宿2丁目系のXYのほうが妄想を膨らませることができて良かったのでは? と思っております。
     あるとき、大学の2年先輩の男性がその本屋に来たのですが、レジに向かってきてわたしと目が合った瞬間に固まり、次の瞬間手に持っていた商品を棚に返して帰っていきました。エロ本だったんだな・・・・・・・と思いました。

  2. おお、早くもウディ・アレンの「誰でも・・・」を見た人の感想が来た!ありがとうございます。
    以前から見てみたいと思っていたのですが、レンタル屋でなかなか見つからないのです。Amazon で買うべきかなぁ。
    鈴木みそは、20年くらい前に週間少年ジャンプの読者コーナー「ジャンプ放送局」でサリーちゃんのパパのような髪型で描かれていた人ですよね。彼の作品は未見ですが、存じ上げてました。

    さて、本屋の女性店員の「質」に関する問題ですが、女性派の当方の意見では、造作の良し悪しはあまり関係ないと思うのです。あくまで、反応を見て楽しむものですから。
    希望を述べるなら、カマトトぶって、ちょっと赤面してくれたり、挙動不審になってくれたりすると、最高ですね。

  3. 子供のころ友達と夜に、自転車で隣町の自動販売機でエロ本を買いにいったことを思い出すと、ベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」が聞こえてきます。
    エロ本を買うことは、(その為にいろいろ悩むことは)大人になるための通過儀礼なんでしょうな。

  4. そうそう!
    昨日、記事を書き上げて、何か忘れている気がしていたのですが、Umeさんの「スタンド・バイ・ミー買い」のことを失念していました。

    友達と夜の田舎道を自転車で疾走する姿を想像すると、美しい青春群像ですね。
    でも、目的がエロ本だと思うと、バカ・コメディですね。

  5. 学部生だった時の学部長、毎月、近所の本屋で新刊のエロ本を十数冊、大人買いしており、学生+教官の間で、勇名を轟かせていましたね。そんな話を思い出しました。

  6. 勇気ある先生ですね。噂になっていることを、自覚した上での行動でしょうか。だとしたら、ある種の尊敬を覚えてしまいます。

    しかし、思春期の男の子が恥らいながら買い求めるエロ本にはどことなくほほえましいものを感じますが、いい歳したおっさんが購入する姿は、そこはかとなく寂しいものです。

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