月刊IKKIで一條裕子が内田百閒の「阿房列車」を漫画化しているとの情報をキャッチした。
ていうか、僕自身「阿房列車」の存在を知ったのが、つい先週の話なので仕方ないが。
一條裕子の描く内田百閒が、思いっきり雰囲気が出ていて笑える。
漫画の方は未見だけれど、こういう絵柄だったら思いっきり期待が持てるなり。
一條裕子の目録より
サイトの紹介文でも
なんにも用事がないけれど、汽車に乗っては出かけていく、内田百閒の旅行記『阿房列車』の漫画化です。百閒先生が後ろからチラリと覗いては、「貴君、そのくだりを端折るのか。しかし、なぜ省くのか聞いて見たところで判然する答えは返って来ないにきまっているから、こちらでも省略して聞かないことにする」とかなんとか呟くので、ドキドキします。
なんて書かれていて、内田百閒の口調のモノマネがうまい。
単行本が出たら、即買いの予定。
常識はずれな老大学教授の一家をめぐる騒動が、純和風な絵柄でおもしろおかしく描かれていた作品。
わけアリ気味な年若い美人妻と、屈託がないんだけれどしっかり者でおませな小学校低学年の息子がいたり。
そして、この一家の中では一番マトモなお手伝いさん(“ふみ”って名前だっけ?)と、およそ4人の登場人物でほのぼのかつ不条理に展開される世界を毎週楽しみにしていたのを思い出す。
久しぶりに読み返したくなったけれど、「わさび」は全部実家に置いてあるなぁ。
がっくり。