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『瞳』は”まゆげねこ”しか見るべきところがないことについて

NHK朝の連続テレビ小説『ちりとてちん』が、空前のマイブームを巻き起こしたわけだが。
その落差もあって、4月からの後番組『』はまったく面白いとは思わない僕がいる。

なんだか、演出もチャチな気がしてくるわけで。どっかの高校の学園祭の出し物の演劇を見ているかのような錯覚すら覚えてしまう。
物語のテーマ自体としては、「里親-里子関係」という、それなりに興味深いものを扱っている。そこまではいいのだが、どうしてヒロインがダンサー志望なんだか。真剣に見ていないせいもあるが、里親問題とダンサー志望がどのように相乗効果を生んでいるのか、僕には理解できずに3ヶ月が過ぎた。

ていうか、ドラマの主人公はストリート系ダンスをやっている。こういうのって、グレてるっぽいというか、アバズレっぽいっつーか、とにかくちょっと悪そうな女の子がやるからそそるんであって。栄倉奈々のような、イノセントな女の子がやっても、なんだか陳腐だよなぁ。
もう、いったい何を楽しみにこのドラマを見ればいいのかわからなくなってきているわけだが。


そんなか、「まゆげねこ」のダンスだけは気に入っている当方がいる。「まゆげねこ」が流れると、目じりと鼻の下をさげて、デレデレとテレビにかじりつく当方がいる。

主人公がダンサーとしてのバイトがあると聞いて、中身を知らずに出向いていく。突然、ねこの着ぐるみを渡され、子供たちの前で踊ることを知らされて当惑する。しかし、主人公の持ち前のひたむきさで、振り付けを短時間で作り上げ、本番で披露。大ウケ・・・、というドラマの展開があった。

そのダンスが巷で話題になっているのかいないのかは、よく知らない。
よく知らないが、いつのまにか「まゆげねこ」のプチPVまでできてしまったようだ。最近では、ドラマのエンディング代わりに流されていたりする。「だんご3兄弟」や「おしりかじりむし」のように、ブームを作ろうとしている魂胆が見え隠れして、ちょっと・・・。
しかも、このビデオを流すだけで、ドラマの本編の時間が削られてしまうわけであり。もう、『瞳』の本編は面白くないということを認め、シナリオを多少切り落としてでも、なんとかキャラクタービジネスで元を取ろうという判断なんだろうなぁ、と思ったり。

それでも、繰り返しになるが、「まゆげねこ」だけはお気に入りの当方である。

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