寅さん初心者の僕は、寅次郎の肉親は妹のさくらと、だんご屋のおじ・おばしかいないのだと思っていた。
しかし、2作目にして寅次郎を産んだ母親が登場。彼女は京都に住んでいた。
「なんだ、柴又以外にも身寄りがあるんじゃん」
と、ちょっと拍子抜けといえば、拍子抜け。
#なお、寅次郎とさくらは異母兄妹。
そんなわけで、母親の住んでいる京都市がロケ地になっていた。
清水の舞台とか、嵐山の渡月橋(現在のものとは違うように見えた)が出てきたりする。
映画のラストシーンは鴨川。
京都市内初心者の僕は、これがどこだか特定できないのだが、三条大橋だろうか。
ていうか、画面右端をよく見ると、柳の葉の中に「鴨川をどり」のオレンジ色の灯篭が立っている。そして「鳥岩楼」と書いてあるのがしっかり見える。
鳥岩楼といえば、当方の好物の親子丼のお店だ(今年の5月にも行ってる)。
びっくりするやら、うれしいやらで、テレビの前で奇声をあげてしまった。
さてさて、昨夜から当方のマドンナになりつつある、妹・さくら役の倍賞千恵子。
作品が進むにつれて彼女が老けていくであろうことが最大の懸念事項だが、さすがに2作目はまだピチピチしてる。
今作の中で僕が一番うっとりとしたのが、落ち込んだ寅次郎の様子をそっと伺いに来るさくら。
葬式帰りの喪服姿ってだけでかなりソソるのだが、兄を心配して優しく向ける眼差しがあたたかい。
しびれるねぇ。
和服姿も様になってるし、オールマイティにかわゆいねぇ。
ため息がでちゃうねぇ。