当方の愛染さんツアーにおいて、最大の難所になるだろうと予想されていた岡山県にある大聖寺を無事に制覇することができた。
この寺には1万株を超える紫陽花が植えられており、通称「あじさい寺」だそうだ。シーズンは6月から7月中旬にかけてだそうで、今日はもう終わりかけであった。それでも、まだ花をつけている株がたくさんあったし、花弁の大きいものや小さいものなど、名前は知らないけれどいくつかの種類があることはわかって、なかなか楽しめた。今度は、満開の時期に来たいものである。
また、境内には役所広司と古手川裕子の立像があった。1984年にNHKで放映されたドラマ『宮本武蔵』に登場した武蔵(役所)とお通(古手川)の像だそうだ。
ドラマの原作は吉川英治の同名小説。その吉川英治が同作の執筆中に、大聖寺に滞在して構想を練った縁などがあって、この像が制作されたらしい。武蔵が三日三晩大木に吊るされ、反省をするというシーンがあるそうなのだが、その大木のモチーフとなったのが同寺門前の大銀杏だと伝わっているそうだ。
この寺の本尊は、不動明王と愛染明王のダブル本尊らしい。
本来はいずれも秘仏で、33年に一度しか公開されないらしい。実際、不動明王は、離れの丘の上にある本堂に安置され、扉はかたく閉ざされていた(次回の公開は2024年3月27日)。
しかし、もう一方の本尊である愛染明王は、秘仏扱いが解かれ、3年前から客殿で公開されているそうだ。尋ねていけば、いつでも自由に見れる状態になっている。
ただし、さすがに間近に寄って見ることはかなわない。けれども、重厚で古めかしく、厳かな雰囲気を漂わせていた。周りには、地蔵菩薩や不動明王像などが配置されていて、なかなかの主役っぷりだった。
愛染さんの納められている客殿の外には、表札が出ていたり、なかなか大事にされている様子。
なお、愛染さんのいらっしゃる客殿に行くには、本坊を入って左側奥。
【摩耶山天上寺】
住所: 岡山県美作市大聖寺1
TEL: 0868-76-0001
拝観料: 500円
駐車場: 1回500円。
備考: 駐車場からもけっこうな山道なので、履物注意(無料の貸し靴もある)
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