ごく私的な記録なので、多くの人にとってはあまり興味の湧かない話題であることを先にお断りしておきます。
先週末、先々週末と2週連続で結婚式にご招待いただいた当方。
親しい人々の結婚式に列席することほど嬉しいことは無いのだが、さすがに賛美歌493番が頭にこびりついて離れなくなってしまいましたよ。
ただし、僕の場合は、「♪や~わらか頭よ~ や~わらか頭~」という歌詞に変換されていますが(下ビデオの5:45あたり参照)。
そんな感じの結婚式ラッシュも終わり、穏やかな日常に戻ったかと安心していたのだけれど。
寝ぼけ眼で見てみると、保育器に入った赤ん坊の写真が添付されていた。
送り主は、つい1週間ほど前に苫小牧でデート(デート?デートなのか!?)した妊婦じゃねーか。
7月下旬が予定日で、毎日退屈だと言っていたから、生まれてくる赤ん坊のことを考えながら読むのにいいだろうと思って『0~3さい はじめての「ことば」―ことばの疑問あれこれ
今日が本の到着予定日だったのに、第一子が生まれちゃったら、もう本なんて読むところの騒ぎじゃねーじゃねーか。著者に特別に負けてもらって、800円で買った俺の小遣い、返せよなー。
ていうか、なに、あの妙に厚い胸板。赤ちゃんの胸って、あんなにでかいんだっけ?
予定日より2週間早いのに、体重も3340グラムとかだし。見た感じもチョー元気そうだし。
ここまで来ると、そもそも通告されていた予定日が間違いだったんじゃねーの?と思わざるを得ない。
医者がヤブだったのか、母親がエッチした日を間違えて申告したのか、理由はよー知らんけど。
よー知らんが、とにかくめでたいことに変わりはない。
ポストを覗くと、”Just Married” とタイトルのついたハガキが。
「なにが just だよ。挙式が5/10だから、もう2ヶ月も前じゃねーか」
と、ブツブツ言いながらも、俺には一度も見せたことの無いような満面の笑みを浮かべる新婦の姿に、感慨深く思い入ってしまったり。
高校生の時、ちょっと背伸びして酒のトレーニングを始めたとき、たいてい一緒だったのは彼女だ。
その後、大学生の酒の席では当方の女性への接し方について彼女からこっぴどく説教を受け、20代中盤(彼女は就職し、僕は大学院生)の酒の席では当方の人生観の甘さに手痛い指摘を受け、30を過ぎた酒の席ではガンガン飲まされた挙句に潰されたりと、彼女には連戦連敗なのだが、振り返ってみるとどれもこれも良い酒だった。
記憶をなくすほど痛飲するというわけではないのだが、酒の席での会話ってのはたいてい取りとめがないので、数日もすると忘れてしまう。けれども、彼女と話したことは何年経っても忘れない。そういう意味で、ムカつくヤツであるが、いい幼馴染でもある。
そんな彼女が、もう酒の席で「私なんて、一生寂しく一人で生きていくのさ」なんて言う必要がなくなったのかと思うと、嬉しいことじゃないか。
当方が付け入る弱みが彼女からなくなったのは悔しいが、それを補って余りあるほど嬉しいというのが今の心境だ。
さて、出産報告をしてきた女の子と、結婚報告をしてきた女の子、両方とも名前の頭文字が「美」だという偶然に今さら気づいた(名前にスミ入れしていたから)。
そして、もっと偶然なのは、彼女ら2人も互いに知り合いであること。知り合いどころか、僕らは高校生の頃から20年近くずーっとつるんでるわけで。それこそ、3人で一緒に酒のトレーニングを積み、タバコの訓練もし、互いの恋人を紹介したり、たまには陰でその恋人を罵倒したりもした。
そんな、絵に描いたような青春を共有させてもらった彼女たちからの、楽しい報告が同じ日に来るなんて、ますます嬉しいじゃないか。