斉藤由貴の「初戀」(YouTubeで見る)を名曲だと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第12回目の放送を見ましたよ。
翌朝、おならをしたという濡れ衣をかけられたことを忘れたかのように、陽子(井上真央)はいつもの明るさを取り戻していた。
次兄の茂樹(永山絢斗)が下手人だと白状した。頭に来た陽子は、茂樹の弁当からおかずを減らしてしまう。しかし、彼が飛行隊に入りたがっているという秘密を知ってしまったことに引け目を感じ、そっと元に戻すのだった。
長男の春樹(田中圭)と川原(金子ノブアキ)が松本に帰るという。登校する陽子をふたりが見送ってくれた。陽子は名残り惜しく思いつつも、川原に出会えたことをとても嬉しく思い、彼のことを思い出しては自然と顔がほころぶのだった。
学校の帰り、育子(満島ひかり)、真知子(マイコ)と村上堂に立ち寄り、いつものように買い食いした。新発売のレモン飴のコピー「甘酸っぱい初戀の味はひ」にひかれ、3人でなめてみた。初めて経験する飴の味と、自分の初めての恋の経験を重ねあわせ、えらく興奮するのだった。
陽子は、もう一つ気になることとして、海軍飛行予科練のことを、茂樹のことは伏せたまま、それとなく聞いてみた。友人たちの話によれば、試験に合格するのはかなり難しいという。それを聞いて、あまり優秀とは言えない茂樹なら不合格になるだろうと、安心する陽子だった。
戦争の陰は国中を覆いつつあった。それでもなお、陽子の周辺は、戦争自体を明るく希望に満ちたものだと捉える風潮があった。店を出ると、出征する男達の壮行会が開かれていた。陽子らは、行きずりにも関わらず、その雰囲気にのまれて輪に加わるのだった。
ふと見ると、出征する男達の中に、映画館で陽子に痴漢を働いたタマネギ男(千原せいじ)がいた。目があった男は、気まずそうな顔になり、背を丸めてトボトボと歩き始めた。彼のしょぼくれた姿を見て、陽子は大声でエールを贈った。その声におされて、男は元気を取り戻し、再び堂々とした行進をするのだった。
太陽の陽子である自分は、彼を勇気づける立場にあると思い、彼の罪を許したのだった。
そのあたりまで話を聞くと、房子(斉藤由貴)は夕飯の支度があると言って慌てて帰って行った。また話を聞きに来るから、勝手に一人で話を進めないで欲しいと陽子(若尾文子)に釘を刺して行った。
現代編、いらんわなぁ。斉藤由貴が好物の俺であっても、あの現代編はいらんわ。ていうか、昔はまるでタヌキのように可愛かった斉藤由貴であるが、今や本当のタヌキにまで劣化してしまった感じもあるしなぁ。
なお、来週のサブタイトルは「初恋」。旧字体ではない初恋。ドラマの雰囲気的には「初戀」でいいだろうにと思うのだが、もしかして言葉にうるさいNHKの事なので、「番組内の時代考証や演出ならば良いが、番組名やサブタイトルなどのメタ情報には旧字や旧仮名遣いは使ってはならん」といった規定でもあるのか。
ちなみに、旧字の「戀」という字の書き方は「いとしい、いとしいというココロ」で覚えました。「糸しい、糸しいと言う心」です。斉藤由貴の「初戀」を聞いてた時代に覚えた。
あ、えーと、肝心のお話の方は、特にこれといった進展も山場もありませんでした。痴漢を許して、笑顔で送り出したという点は、陽子の人となりをよく表すエピソードでもありますが、まぁなんつーか、そのー、えーと、わざとらしい・・・っていうのかな?