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NHK『おひさま』第15回

7:30からNHK BSプレミアムを見て8:00過ぎまで本まとめ記事を書いている時間帯は、ちょうどテレビ神奈川でsaku sakuが放送されていることに気づき、そっちを見ようかと少し心の揺れている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第15回目の放送を見ましたよ。

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第3週「初恋」

松本で川原(金子ノブアキ)に再会した陽子(井上真央)は舞い上がってしまい、完全に平常心を失っていた。川原を見てはいけないと思えば思うほど、彼ばかりを盗み見してしまう有様だった。
松本城の見学に出かけ、急な階段で川原が手を貸してくれた。戸惑いつつも彼の手に捕まった。それは陽子にとって幸福な触れ合いだった。

喫茶店では、それぞれの将来の夢を語り合った。
育子(満島ひかり)は、東京の大学に進学したいと言い出した。天守閣からの風景を見ていて、郷愁よりもまだ見ぬ世界に飛び出したいという気持ちが高まったのだという。
真知子(マイコ)は、逆に、どこにも行かずに安曇野で一生を過ごすのだという。親に決められた許婚もいる。

ふたりの話を聞いた陽子の兄・春樹(田中圭)は、人には常に新しいことに向かうタイプ(育子)と、自分に与えられた運命に向き合うタイプ(真知子)がおり、どちらもそれぞれに正しいとまとめた。そして、自分自身は運命に従うタイプで、川原は新しい世界に飛び込むタイプだと付け足した。

さらに春樹は、陽子は太陽であり、どちらのタイプにも属さないと評した。
そして、母(原田知世)が亡くなった直後の陽子(八木優希)のエピソードを披露した。家の中が暗く沈んでいた時、陽子が突然酒に酔ったふりをして踊りだしたという。それをきっかけに一家は明るさを取り戻したという。
その話を聞いた川原は、陽子はきっといいお嫁さんになるだろうとコメントした。陽子は照れくさくも、川原にそう言われたことが嬉しかった。

3人娘は安曇野に帰ってきた。陽子は二人からからかわれっぱなしだったが、まんざらでもなかった。
川原と手が触れ合った余韻に浸り、その手を絶対に洗わないでおこうと決意するのだった。

その頃、本人以外は誰も気づいていなかったが、真知子には恋心が芽生えていた。

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家路の途中、陽子が立ち止まりぢっと見た場所は、以前に松本で痴漢に手を握られた後にそのことを思い出して泣き濡れそうになったのと同じ場所ですね。男と手が触れるという出来事は同じで、それを思い出す場所も同じなのだが、陽子(井上真央)の心境は正反対だと描くシーンですね。
底の浅い演出だと思うけど。

ずっと「自分には許婚がいるから恋はしない」と言っていた真知子が誰かを好きになってしまったということで、波乱の予感。
相手の選択肢は事実上、春樹(田中圭) or 川原(金子ノブアキ)しかないわけですが。春樹コースなら「自分の大好きな兄と親友が恋仲になるなんてサイコー!」というハッピー・シナリオで、川原なら恋敵となるアンハッピー・シナリオに突入なわけですね。
どうも後者のほうが濃厚なようですが。川原は女心がわからない、もしくは、わかっていてもすっとぼけるタイプのようなので、主に陽子と真知子の水面下の軋轢になりそうな予感。真知子は、自分の正直な恋心、陽子への遠慮、親の決めた許婚のトリレンマに苦しめられるという展開か。そこから、「当時の女性は、自分の気持ちに正直になれなかったのだ」という昭和女性哀歌なテーマに結びつくんじゃないかという予想を立てておく。

陽子が陽気に歌っていたのは、ディック・ミネ&星玲子 (1935)の「二人は若い」だそうです(YouTubeで見る)。
陽子の「あなた♪」に対して、その場に居合わせたタケオ(柄本時生)が「なぁんだい♪」と応える。そういう分かりやすすぎるギャグシーンはいらない。

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