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未来予想図: 東海道五十三クリング(6)

当方の東海道五十三クリングの予定を発表する。

7月11日(月)朝、東京・日本橋を出発の予定。
出発時刻は午前7時頃を予定している。始発の電車で輪行(自転車を解体して袋に収納し、電車に載せる)し、東京へ向かう予定だ。何らかのトラブル(寝坊、雨、電車が混みすぎている、など)があった場合、出発が遅れる。

その後は、毎日80kmを走行する予定。
平均15km/hで進むとすれば、約5時間半の移動となる。途中、適宜休憩をとるとしても、午前に3時間、午後に3時間ずつ走ればよい計算になる。毎朝6時に出発するとすれば、遅くとも10時までには午前の部が終了。ゆっくり昼食や休息をとって、13時に再スタートしても16時には宿に入ってゆっくりすることができる。夏の午後の炎天下を走るのがツラければ、午前の部を終えて15時頃までシエスタにしても良い。15時に午後の部をスタートさせて19時くらいまでゆっくり走っても良さそうだ(西日が眩しいかもしれないが)。

毎日80km走り、夜はビジネスホテルに泊まる。野宿する勇気と元気は当方にはない。
80kmのペースが保たれたとすると、宿泊地は以下の地点となる(括弧内は日本橋からの距離と1日の移動距離)。

  1. 小田原(81.0km; 81.0km/日)
  2. 箱根(97.5km; 16.5km/日)
  3. 府中(174.3km; 76.8km/日)
  4. 浜松(252.3km; 78.0km/日)
  5. 知立(329.5km; 77.2km)
  6. 関(414.0km; 84.5km/日)
  7. 京都・三条大橋(492.1km; 78.1km/日)

ちょうど6泊7日の旅程だ。

途中、小田原→箱根だけは16.5km/日しか進まない。ここが最大の難所だと言われており、1日かけてじっくりと箱根の山を登るつもりだからだ。自転車を漕ぐことができなくなって、1日じゅう自転車を押して登らなくてはならないかもしれない。なお、箱根の標高は800m以上あるようだ。
箱根の上には温泉街があると聞く。そこでゆっくりと温泉三昧もしたい。だから、箱根の日程には余裕を持たせてある。

そして、最大の難所である箱根さえ超えてしまえば、自信が湧いて、残りの旅程もスムーズに行くのではないかと思っている。逆に言えば、リタイアするとするなら、おそらく箱根だ。


* * *

無事に箱根を越え、全てが順調に進めば、7月17日(日)に京都に到着する。目指すは、京都の三条大橋だ。

京都を離れて、はや3ヶ月。
すっかり京都の事情に疎くなってしまった当方は、京都府在住の知人であるところのりん母さんにその事実を指摘されるまで、重大な行事のことを失念していた。なんと、その日は京都祇園祭の山鉾巡行の日だ(参考: 京都新聞の祇園祭特集)。1年でもっとも京都が混雑する日である。
しかし、当方の東海道五十三クリングの予定を変更するのも、いろいろ事情があって難しい。「ええい、ままよ」と、祇園祭の見物客でごった返す京都市内に突入してやることにした。賑やかでよかろう。なんなら、山鉾巡行のテレビ中継に乱入してやってもいい(京都府内の人はテレビの画面を注視し、赤い自転車の男が警備員に捕らえられている映像を見て爆笑していただければと思う)。

ていうか、予定では夕方に三条大橋到着なので、人出や交通規制もある程度落ち着いているだろうと楽観視している。
#このへん、事情に詳しい人がいたら教えて欲しい。

京都の三条大橋は、東海道五十三次の終着地として、いろいろなオブジェがある。
ゴールしたら、その前で栄光の写真撮影をしたい。

たとえば、三条大橋の東側には、高山彦九郎(wikipediaで調べる)の象がある。彦九郎は江戸後期の勤王派の武士で、京に入る前には必ず皇居に向かって頭を下げたのだという。今でこそ皇居は東京にあるが、江戸時代までは京こそが天皇のお住まいだったのだ。
僕も京に入る前には、ここで身を引き締めたいと思う。

なお、軽くリハーサルした。

三条大橋を渡ると、いよいよ洛中である。やっと旅が終わる。

三条大橋の西詰めには、木陰にひっそりと弥次喜多の像が建てられている。弥次喜多とは、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』の主人公のふたりだ。僕は読んだことないのだが、江戸から東海道をたどる珍道中のお話だという(実際には、三重のあたりから東海道をはずれて伊勢を経由するらしい)。僕のサイクリングもきっと珍道中になるだろうから、大先輩として彼らを敬いたいと思う。
無事にゴールすることができたら、彼らに報告したい。

ここでも軽くリハーサルした。

ゴールごはお腹が空くから、三条通りの蕎麦の名店・田毎で飯を食う。関東で「たぬき」といえば揚げ玉(天かす)の入った蕎麦だが、関西では油揚げの入った蕎麦だという説や、あんかけのきつねうどんだという説やら入り乱れている。
諸説あるが、この店では「京風きつねうどん」という名称であんかけのきつねうどんを出している。みうらじゅんも大好きだと言っていた。このうどんを食べよう。
とりあえず、今日は味見だけしておいた

さらに、三条には ぎょくえん というかき氷のおいしい店がある。先斗町の端にある有名店で、夏場の炎天下でも店の前に1時間くらいの行列ができる店。今日は開店前に30分以上の待ち行列ができていた。僕はきっかり30分待たされた。
30分待たされても食べたいのが、この店の黒みつミルク金時。おいしゅうございました。

ちょっと足を伸ばして、四条河原町まで行くと、弥次喜多という甘味屋がある。ここは比較的空いていたが、かき氷のボリュームは先の ぎょくえん 以上。クリームミルク宇治金時という、あまりの文字列の長さにメニューの中で嫌でも目につき、注文時に舌を噛みそうなやつをオーダー。店の人は「オール」と短縮して読んでいた。圧倒的物量に満足。

以上、ゴール直後の下見は完璧。
あとは、500kmの道程を自転車で走破するのみ。

なお、1泊2日の出張で京都に来ておりました(自腹で1日延泊)。
普通なら荷物が軽くて済むはずなのに、この撮影のためにヘルメットやらなんやらを持ってきた。すんげぇ重かった。しかし、それもトレーニングだと自分に言い聞かせた。

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