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NHK『本日は大安なり』: 第1回「疑惑の結婚式場」

優香谷村美月えむゆーこちゃんのことが好きな当方が、NHK『本日は大安なり』の第1回「疑惑の結婚式場」をNHKオンデマンドで見ましたよ。

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大安吉日の今日、ある結婚式場では5組の挙式が予定されていた。

その式場で働く山井多香子(優香)は、転職してウェディング・プランナーとなった。プロ意識が強く、どんな困難があってもお客様の一生に一度の晴れ舞台を盛大に盛り上げようとやり抜くガッツを有している。
一人前で上司からの信用も篤いが、まだ自分の仕事に完全な自信を持っているわけではない。そこで、今日この日の仕事で自分の一生を占おうと思っている。5組の新郎新婦をきっちりと祝福し、送り出すことができれば、ウェディング・プランナーとしての自分に自信が持てると思っている。

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その日の朝9時過ぎ、式場に脅迫状が届いた。
どこからともなく紙飛行機が飛んできて、式場の庭に落ちた。開いてみると、結婚式を中止しなければ天罰が下ると書かれていた。

ただし、どのカップルを中止させたいのかは書かれていなかった。脅迫者の素性や動機も一切知れなかったし、具体的に何が起きるのかもわからなかった。

しかし、スタッフはあまりまじめに取り合わなかった。
新郎新婦への嫌がらせが式場に届くことは、それほど珍しいことではなかったからだ。先日も、新婦の元恋人が昔の写真を送りつけてくるといういたずらがあったばかりだ。
支配人の山本(石黒賢)は、山井に各カップルからそれとなく話を聞いて、大げさにならないよう注意することだけを指示した。

ところがその日の15時30分、式場で大事件が発生した。
5組の披露宴が進行している最中、どこかで大きな爆発が起きた。火災ベルが鳴り、スプリンクラーが作動した。
各新郎新婦や列席者は蜘蛛の子を散らすように逃げまどった。式場全体が大混乱に陥った。

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この物語は、多くの関係者の中から真犯人を見つけ出し、彼/彼女の動機を明らかにするものである。

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その日の挙式予定のカップルは、個性豊かだった。

【鈴木家・三田家】
花嫁の三田あすか(大島麻衣)は愛犬リッキーをとてもかわいがっていた。控え室に同伴するのはもちろん、結婚式で指輪を運ぶリングボーイ役をやらせようとしていた。

【山田家・岩倉家】
ふたりは一度、破談寸前になった。というのも、新婦・岩倉千波(佐津川愛美)の父が結婚に猛反対したからだ。

ところが、山井が尽力してふたりを復縁させた。
現在独身の山井は、自分も結婚寸前で破談になった経験がある。その時の辛さを自虐的にバネにしてウェディング・プランナーを務める一方、自分のような悲しい思いをする人をこれ以上増やしたくないのだ。

【東家・白須家】
新婦・白須りえ(霧島れいか)には連れ子・真空(加藤清史郎)がいる。真空も新しく父になる新郎・東誠(渡部豪太)によくなつき、母の結婚を喜んでいる。

ところが、真空は人気のないところで新郎・東が見知らぬ女(鳥居みゆき)とこそこそ話しているのを目撃した。しかも、リンゴに毒を仕込むなどと不穏な話をしている。その様子は、まるで白雪姫に毒リンゴを食べさせる魔女のように見えた。

慌てて母の控え室に行くと、そこにはお色直し用の白雪姫のドレスが置いてあった。りえは秘密にしていた衣装がバレたことを残念がりながらも、せめて他の人達には黙っておいて欲しいと頼み込んだ。
真空は、先ほどの毒リンゴの話と白雪姫の衣装の奇妙な一致にそら恐ろしくなった。しかし、母のペースで会話が進んだため、自分の思いを口に出すことができなくなった。

【戸倉家・大崎家】
新婦の大崎玲奈(星野真里)はスタッフから陰でクレーマーと呼ばれ、よく思われていなかった。

ただし、そもそもの発端は見習いプランナーの朝比奈留美(黒川智花)に責任がある。
玲奈は新郎・十倉純一(田中直樹)に対するサプライズを計画していた。しかし、朝比奈のうっかりミスでそのことを式次第に書きこんでしまい、十倉にバレてしまったのだ。

玲奈はせっかくのサプライズを台無しにされたと言って激怒した。
山井がとりなしたことでキャンセルはしなかったが、それからというもの、玲奈は無理難題とワガママの言い放題になったのだ。他のスタッフが陰口を言う中、山井だけは彼女にも幸せいっぱいの結婚式を挙げてもらおうと、体当たりでリクエストに応えていくのだった。

式当日の今朝も、トラブルが起きた。玲奈は、嫌がる川田真弓(平岩紙)を強引に説き伏せ、友人代表のスピーチをさせることにした。本来なら玲奈が会場に連絡し、真弓の着付けの手配をすべきだったのに、玲奈はそれをしなかった。それにも関わらず、会場側に責任を押し付けたのだ。ただでさえ5組の結婚式で着付け係も手一杯の中、面倒な仕事が増えてしまった。

【相馬家・加賀山家】
新婦は双子の妹・加賀山妃美佳(谷村美月)であった。姉の鞠香(谷村美月・二役)とは瓜二つだ。ふたり揃って会場入りした際、スタッフはふたりを取り違えないように細心の注意を払った。新婦は真珠のイヤリングをしているという点以外に、ふたりを見分ける手がかりはなかった。

姉妹はかねてから周囲に内緒で示し合わせていた通り、控え室でふたりっきりになった隙に入れ替わることにした。
妹・妃美佳は、新郎・相馬映一(福士誠治)が入れ替わっていることを見抜けるかどうか試したいというのだ。それを調べるためなら、バージンロードを歩くことも、誓いのキスも全て犠牲にして良いという。そして、もし映一がその試練に失敗したときは、別れる決意である。

姉・鞠香は、本当に後悔しないか、妹に何度も念押しした。しかし、本心ではほくそ笑んでいた。誰にも黙っていたが、実は鞠香本人は新郎の映一を愛していたのだ。嫌がる素振りを見せながらも、鞠香は千載一遇のチャンスだと思っていた。

一方、妹・妃美佳も姉に秘密にしていることがあった。妃美佳は姉のことを深く恨んでいるのだ。今日の結婚式を姉への復讐の絶好の機会だと思っている。

それぞれが、それぞれに秘密をいだき、相手を出し抜いたつもりになった。
ふたりは、庭で待っていた新郎・映一や親族らと合流し、記念撮影に望んだ。ふたりが入れ替わったことは、この時点ではまだ誰にも見抜かれていなかった。

姉妹はそれぞれ、独自の計画の成功を確信した。
けれども、万が一失敗に終わったら、世界を終わらせようと誓うのだった。

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谷村美月の双子入れ替わりエピソードだけで、ミステリー物としては十分に面白そうなのに、訳ありカップルがさらに4組も出てくるのだから期待せずにおれない。
しかも全10回の連続ドラマなので、様々な仕掛けや登場人物、どんでん返しが次々と出てきそうだ。ますます期待が膨らむ。

しかし、毎朝の『カーネーション』まとめ記事のノリで書いてみたけど、マジしんどかった。女の子の「はぁと」の一言程度でやるには割が合わん。唇を奪わせろとは言わないが、せめてほっぺにチューくらいしてくれないと元が取れない。

まず、朝ドラ15分の倍の30分番組なので、単純に視聴時間&ストーリーの分量が倍である。まとめ記事を書くのにより多くの事柄を記憶しておかなきゃならんし、読みやすい文章量にするための取捨選択の作業も増えてしんどい。しかも初回から大量の登場人物が出てきたので、それぞれの顔と名前、および彼/彼女らの背景や思惑を理解するのに骨が折れた。まとめ記事を書くときは、ウェブサイトの登場人物説明を首っ引きにするという手間までかかった。

特に、情報の取捨選択の作業は気を使った。
このドラマは全10回の放送で犯人が明らかになるという形式だ。おそらく、いろいろなところに伏線や犯人の手がかりが散りばめられていることだろう。そして、それらは巧妙に隠されていて目立たないはずだ。
それらの要素に僕が気づかなかったり、関係ないと思ってまとめ記事から削除してしまうと、後半のまとめ記事になって整合性に破綻をきたしたり、突飛な展開と読めてしまう可能性がある。かと言って、ドラマの内容を一挙手一投足まで記述するのも冗長だし、文章が面白く無い。
本当に疲れる。

そんなわけで、このドラマのまとめ記事は1回書いて、もうコリゴリ。ただ、来週は当方の好物の谷村美月の双子エピの続きらしいから、そこまではまとめ記事を書くかも。

で、まとめ記事は書かなくても、このドラマは全話見る予定。みなさんも、この記事を読んで気になったら放送を見るようにしてください。

放送は毎週火曜日22:00よりNHK総合。再放送は翌月曜日0:10。ネットなら、NHKオンデマンドで見ることができる(105円)。

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