2004年の夏のことだから、すでに一昔も前のことだ。その時からずっと心に引っかかっていて、折にふれては一人で密かに思い出していたりしていた。自分なりにその真相を明らかにしようと試みたこともあったのだけれど、未だ解決できずにいる。
そこで、みなさんのお知恵を拝借しようと思った次第。
発端は、2004年の8月に某ねーさんからもらったメールだ。
あとねえ、どれに入っているか忘れちゃったんだけど
別れた彼女が、ずっと音信なくて
新しい彼女ができて、二人で遊園地にいったときに
その彼女がバイクをとりに来るって話、切なくて泣けます。
でも、題名もわすれちゃった。探してみて。
その時のメールは、読むべき面白い本が話題だった。そこで彼女が原田宗典のことを「彼のエッセイファンは相当数いて、お笑い情けない系では、本当に群を抜いている」として挙げていたのだ。彼女によれば、原田宗典はエッセイも面白いけれど、短編小説も面白いと言うのだ。僕は彼女の推薦に従って、一時期、原田宗典を集中して読んだ。『優しくって少しばか』はかなり気に入っている(ブログにも書いた)。
さて。
原田宗典の短編の中に、先のメール引用部分にあるように「新しい彼女と遊びに行っている間に、元カノがバイクを取りに来る」という話があるそうなのだ。あらすじだけ聞くとシンプルだが、それがどのように「切なくて泣け」る話に仕立ててあるのかとても気になる。すごく読みたい。
しかし、彼女は題名を忘れてしまったというのだ。
僕が一時期、原田宗典を集中して読んだのは、その小説を見つけたいという思いもあった。しかし、結局見つけられなかった。
もしこれがなんという小説なのか知っている人がいたら、どうかお教え下さい。
ちなみに、元メールを送ってくれたRinponねーさんが勘違いをしていて、実は原田宗典の小説ではないという可能性も否定できない。ここ5年くらい、僕はそのセンを疑っている。
とはいえ、この話自体はとても読みたいと思っている。